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平成29年12月

平成29年 12月31日(日)

おおみそか
大晦日
大年、おおつごもり、除日。

写真ボード②も完成、お店はシーンとしています。
いつもの小部屋で心静かです。
平穏なお年越しをお祈りしております。


明ければ戌。
良いことがたくさん生れる年でありますよう。


毎日の風だより、ご一緒していただいたこと
心より感謝しております。
くる年もよろしくお願いします。



  大年の 湖にあまりし 富士の影  依田由基人





With loved ones.

 

店主





平成29年 12月30日(土)

暖簾

手づくりでここまでできる大きなのれん。
ウインドウにど~んとできました。

禅宗からうまれ、字のごとく寒さを防ぐ布、
「のんれん」がのれんに。

今は暖簾=店の信用。
「暖簾に傷がつかないよう」日々精進します。
前とおくに暖簾がしっかりできました。



行く年に冬晴れの朝、侘助をまた一輪。

寒さと湿度が低いのか、道路ミラーもよく見えます。
あたたかくして暮らしましょう。

きれいな朝空おくります。

 


             たんす
  下駄買うて 箪笥の上や 年の暮  永井荷風

 

店主





平成29年 12月29日(金)

着ぶくれ

  着ぶくれて 遊ぶ子供 大原かな  加藤霞村


素材が軽くて重ね着もそう苦になりませんが、
日毎 寒さがつのる毎日がつづきます。

冬の植替えで心配していた千両も根づいているようで一安心。
朝 毎日みえる場所ですくすく育っていきますよう。

スタッフ全員インフルエンザなし。どうぞお気をつけて。
疲れもためないように、自責の念。

寒いときにもってこいの「ねんねこ」、
子はよく「ねんね」できるのに
ファッションとして再登場してもらいたいですね。

 

 ねんねこの その母のまだ 幼な顔  古賀まり子

店主



平成29年 12月28日(木)

せんりょう
仙蓼を
千両、草珊瑚。
庭の木の下にかくれるようにあったのを小さな坪庭の中央に。
冬の植替は少し心配ですが、うまくつきますよう。

小部屋のクリスマスローズにつぼみが2つ、3つ。
クリスマスをすぎて新年の花になりそうです。

私の知るかぎり、この句だけの

  クリスマスローズ気難しく優しく  後藤比奈夫


気難しいのはノコギリのようなギザギザのある葉で、
優しいのはがくのつけ根に咲く花なのかも。

空気が澄んで清々しい朝です。平穏におすごしください。


店主



平成29年 12月27日(水)

年惜しむ

いつもそばにある「今週の歳時記」も最終ページ。
この週は日本だけの風物詩かもしれません。

クリスマス、除夜の鐘、元旦、家族の誕生日などあれば
ツリー、ケーキ、プレゼント、門松、お年玉と、
誕生日はどこかに合体します。

台所の卓上にあったメモ書きはびっしりと。
女性には特に多用な一日がつづきます。



スタジオの写真ボード①完成。次は②と のれんと看板。
リピーターのお客様に喜んでもらえるよう、
進化つづけています。

写真はもちろん、クロス、カッティング、針、ミシン仕事・・・、
すべてスタッフがやります。


お店は29日 小晦日 こつごもり まで気がぬけませんが、
朝草刈り、本日も30分。

心の静けさを大切に暮らします。

          き
青竹を 伐る女手も 小晦日
  服部嵐翠

店主





平成29年 12月26日(火)

としわすれ
年 忘

「一年の苦労を忘れ、平穏無事に感謝する」の会。
スタッフと知人の和食店へ。

はずむ会話でさらにおいしくいただきます。
みんなが「去年よりずっときれいに大きくなった」。
イルカではありませんが、そんな風に見えます。
女性はどんな時代でも元気に前向きです。


毎日、朝の太陽が力強くなってきます。


いただきものの干支の湯のみ。
(これも薬局様から、プロのポン酢もつきました)

こぶりなので花入れにいかしで、毎日一輪。
クリスマスローズ、少し咲く気配あり、楽しみです。

 

 

 拭きこみし 柱の艶や 年忘  久保田万太郎

店主





平成29年 12月25日(月)

かがりびそう
篝火草
シクラメンの和名。サクラ草科で生れは地中海の山岳地帯。
燃えるような紅色花が最初で、かがりびそう。命名がぴったり。
晩春の花ですが、品種改良もすすみ
なぜかクリスマスの頃になりました。

なぜかいつもの薬局さんからのプレゼント。
私は自慢では決してありません、ほんとうに。
お店のVIP客なのです。
2種類の1日1つの薬を同時にもらう時、必ず少しめまいがします。

「シクラメンのかほり」はそんなになく、あの歌の題は
「愛がとおりすぎる」のにかけたのかなとは考えすぎのようです。

新月、二日月、三日月と月は満ちていき
十二月も少し足早にすすんでいきます。ゆっくり、ゆっくり。

 

 恋文は 短きがよし シクラメン  成瀬櫻桃子

店主



平成29年 12月24日(日)

ひあし の
日脚伸ぶ

今日から伸びます、のびます。
実感できるのは一月半ばあたりかもしれませんが
早起きの私はその気を感じています。

外はまだ「春近し」とは、とてもいかないまでも
太陽が復活したように輝く朝。

 

 日脚伸ぶどこかゆるみし心あり  稲畑汀子




「花よりだんご」は熊谷守一、九十七才。

新春用に侘助の和菓子もおめみえです。



庭落葉は霜にぬれ、その水分を木がすいあげて
冬を越し、葉は土にもどる。
見事な自然の循環。

店主





平成29年 12月23日(土) 天皇誕生日

かぞえび
数え日
「もういくつ寝ると」の少し前、
まだまだ今年の事たくさんあります。

 数え日や 遠き田にたつ 煙見て  黛執



久しぶりの豆から挽くコーヒー「あまにが」を。
待つこと10分余り、思うに、挽く香りからコーヒーモードで
あまにが=酷と納得してあったまりました。

インスタントは文明の味、これは文化の味。
うちのは中挽きを入れるのでまん中くらい。
小野の「ひまわり公園」内に。
本店は西区 国宝のある太山寺のすぐ近くにあります。

 

 数え日と なりつつ夜々を 月そだつ  太田嗟

本日も元気に暮らしましょう。

店主



平成29年 12月22日(金)

はぼたん
葉牡丹
字のごとく、花ではなく葉。
一月の終わり頃、ひゆるひゆると伸びて小さな花が咲きます。

花の女王 牡丹にかけて、赤葉牡丹と白葉牡丹でめでたく紅白。
新年にはかかせないようで、あちこちに登場です。


 葉牡丹や わが想ふ顔 みな笑まふ  石田波郷



朝、お店の前で、いつもの小学生。先に「おはようございます」。
昔はこんなではなかったよう、教育って大切です。

「冬至 冬なか 冬はじめ」
一陽来復、平穏無事な一日を。

 行く水の ゆくにまかせて 冬至かな  鳳朗

店主



平成29年 12月21日(木)


たんじつ
短 日


 少しづゝ 用事がのこり 日短  下田実花


冬至の日出から日没までは10時間前後。
秋は「夜長」で冬も夜長なのに寒くて「短日」、妙ある表現。

昼は小野で「おそば」、休みの日 連続です。
入口は「おいしいの?」のつくりですが、繁盛していました。
スタッフの声もあかるく、はりがあります。
食後に薬をとすると、冷水がさっと。
このタイミング、なかなかできません。
巻ずしも人気で、年末は千本単位で出荷するとのこと。


車のCDは「くめさゆりのさんびか」になり、ゆっくりと安全運転。
日本ではどの歌かと思いめぐらしても無理があります。

七五三や振袖、宮参り、学卒フォトが、毎日ぞくぞくと。
お客様の笑顔がこぼれ、時々歓声もあがりで、
お店はあったかです。

侘助と山茶花のコラボ、何度も登場しておそれいりますが、
庭は今この花たちばかり。

本日も心落ちつけて、用事残ってもいそがずに お元気で。

店主





平成29年 12月20日(水)

さんびか集「天使のパン」
"くめさゆり" と言えば誰? ですが
久保田早紀 「異邦人」と聞いて思い出す人は同年代かも。
素人っぽいうたい方ですが、
冬の朝のように澄みきった声が印象に残ります。

早々と芸能界の水にあわず引退して
長く賛美歌を歌いついでいます。
あと書きに
「歌った人が幸せな気持ちになる、そんなラブソングが賛美歌」と。
聴いても心安らぐ「天使のパン」 うまく焼き上がっています。


クリスマスローズはまだなんの動きもありませんので
水を少し追加。



 吾が罪を よく知ってをり クリスマス  上野章子

店主



平成29年 12月19日(火)

芭蕉句碑
全国に1500以上もあり、とびぬけて一番。
なんと北海道にも。

三尺の山もあらしの木の葉かな これはたつの市にあります。

いくつか訪ねましたが、長く風と雨に耐えしのび、読めず
写真に撮る意味なくで登場しませんでした。
古い寺が多く、そこの御神木との出会いや、
ていねいな説明など、行って見て良かったにはなります。

今日も一輪の山茶花、少し凍っているようです。
まだ一つ頑張る柘榴の実、一番下のが残っているのは
引力の法則なのか?

訳もなく時々心のトーンが↓になります。
昔はとまどっていましたが、今は時間という道にまかせて
そのままにしていると、不思議と心が→↑となって
新しい道へ行けます。

肩の力をぬいて今日も歳末の一日をスタート。
天気も良しです。

店主



平成29年 12月18日(月)

クリスマスローズ
今日も白と紅の山茶花が卓上で爽やかに迎えてくれます。
クリスマスが近いという訳でもなく、咲くであろう
うしろのクリスマスローズの苗。

だれに似たのか少しやんちゃな葉ぶりです。
地中海から来たこの花の開花が楽しみです。
「念ずればはなひらく」といいですね。

日本でのクリスマスはケーキ(聖菓)とプレゼントがメインで
本質のところがぬけているようで。
キリストの生れた日は明確ではなく、
冬至(太陽の復活)にあわせてこの日とか。
「静かに賛美歌を聞いてみましょうか」
そんなことを思いながら本日がはじまりました。


裏町の 泥かがやけり クリスマス
  桂信子


日本人らしく

 湯豆腐に うつくしき火の 廻りけり  萩原麦草

店主



平成29年 12月17日(日)

かぶ

この頃、取り寄せたり、いただいたりの冬の味。
京の聖護院かぶでしょうか。茎、葉もいただきます。

千枚漬けも京都が発生と聞きますが
昔の味をまもるお店のは糸ひいて甘く、
甘い物が少ない時代、冬にはこれぐらいのあまさが
必要だったのかもしれません。

蕪蒸 かぶらむし もほっこりあたたまる旨さです。



今日の朝は空も空気もさえて、静かな始まりです。
十二月も後半となり歳末へとすすみます。

 

                     はや
赤蕪を 一つ逸しぬ 水迅く
  山口青邨

 

 千枚漬 糸ひく雪と なりにけり  森澄雄

 

店主



平成29年 12月16日(土)

雪ん子
まるで雪童子(ゆきわらし)のようにみえる
ちいさな(5cm×5cmぐらい)型絵染。

ゆきがふるとあらわれる子供の雪の精。
天のもたらす白い雪、なんとなく幸せを感じるのは不思議です。
豪雪地方の人々には失礼なことかも。

「雪」と「幸」そんなことを思いながら
幸せの雪があなたにやわらかく舞いおちる
クリスマス、正月を祈っています。



庭は一面サクサク落葉となりましたが、
ここだけは白の別世界です。



雷で、もうすぐ雪がふる予感の「雪起し」


 唯一つ 大きく鳴りぬ 雪起し  虚子

 

店主



平成29年 12月15日(金)

初雪
この時期にはめずらしく、ほんのひとひらの雪の朝。


 いざ行かん 雪見にころぶ 所まで


初雪や 水仙の葉の たわむまで
  芭蕉

そこまではいきませんが、屋根と道もうす化粧しています。
これくらいはなぜか寒さがやわらぐような気持ちに、
ふんわりふわりと雪がまうからでしょうか。

 

 ともかくも あなたまかせの 年の暮  一茶

あなたは神仏か、かの人か。 仕事はそうはいかないので
なに事も人に頼らず、こつこつとやります。
本日もどうぞご自愛、ご自愛。

店主

平成29年 12月14日(木)

 き た
北 風

「北風」と「太陽」、イソップ童話の力くらべ。
あったかい太陽が旅人のコートを脱がします。

北の次は東で、
22日が冬至、一陽来復 太陽がよみがえる起点。

厳しさだけで美しさや優しさを忘れてしまうと
私達は地の果てまでいきそうで、すぐここにあるのに。
ふりかえるのも大切ですが、
ふりかえりつつ前に進む十二月です。

南風 みなみ は夏、 東風 こち は春、 西風 にし は秋の季語で

 北風に 鍋焼うどん 呼びかけたり  虚子


帽子もかぶりましょう

 北風を 帰りて髪の 減りにけり  殿村莵絲子

 

畦地梅太郎の木版画
伝わってきます、あったかいもの「鳥とひな鳥」

店主

平成29年 12月13日(水)

顔見世
江戸時代から十一月が新しい一座の揃いぶみで
面見世 つらみせ ともいわれ、最も重要な年中行事。
常にの南座は今年も耐震工事中で
写真のような「まねき」はあがりません。

冬の京の風物詩、八代目中村芝翫襲名披露口上が
息子三人を入れて四名も珍しいことです。

 

 顔見世や おとづれはやき 京の雪  久保田万太郎


最低温度が最高に入れかわるような冷えこみ。
あったかくして、気持ちをキュッとひきしめて暮らします。

店主

平成29年 12月12日(火)

さむぞら
寒 空

 冬空の 青極まれば 音の無き  沢木欣一


顔もちぢまりそうな朝、
ふと、夏のあじさい寺の羅漢像がうかびました。
大きな石に彫られて、土にドーンと
ほほえんでスマイル。

お客様の前ではいつも笑顔ですが、
一人の時もスマイルを心がけようと念じた朝です。

歯が順調です。三ヶ月の修理の たまもの と、
先生に「一生このままでいけますよう」。
ニコッと笑顔で「どうやろね」。
今日もいそいそ、よろしくお願いします。

店主

平成29年 12月11日(月)

酒の粕
ヘア・メイクをお願いしている美容室さんから
まい年この頃いただき、粕汁であたたまります。

中旬となり、レジの横にカレンダーが・・・ 忘れないように。
芹沢銈介の型絵染卓上カレンダーもとどきました。
歳末へとギアチェンジの今週です。

・・・私には想像できませんが・・・

 粕汁に 酔うて外出 やめにけり  増田龍雨

 

 粕汁に あたたまりゆく 命あり  石川桂郎


平穏な週末でありますよう
お客様には運転ご注意の声かけしています。

店主

平成29年 12月10日(日)

水仙
海の近くの坂道に早咲きの水仙。
木々から少しはなれて太陽にむかい、清楚そのもの。
夏のひまわり、秋のコスモスとちがう表情の早春の花です。
群生よりも点在して長く咲きます。

 

 水仙の 花の高さの 日影かな  智月

 

 水仙や 触れゐて荒るる 海と空  黒坂紫陽子

 

見えにくく小さい夏椿の冬芽。
庭も毎日静かに呼吸しているようです。

お店の部屋にはいつも花があるように、冬ならではの風景です。
夏ではこうはいきません。


十二月から、もうすぐ師走のムードになってきます。
インフルエンザ注意しましょう。
手洗い、うがいなど、どうどおこたりなく暮らします。

店主



平成29年 12月9日(土)

寒椿
早咲の椿、侘助、山茶花は咲きほこり中ですが
こちらはいましばらくの固い蕾。

 

 一つ咲く 冬の椿を 切りにけり  富安風生

 

鈴木彰「湖晨」 明け方の湖。
体がしゃんとする絵です。

みずうみの氷る頃、穴を開けての釣り、
義兄が一時はまっておりました。

 

 雲をりをり 人をやすめる 月見かな  芭蕉

これは秋の月。時々満月に雲がかかってほっと一息。

 寒月や 門なき寺の 天高し  蕪村

同じ月でも秋は「さやけく」、冬は「冴えわたり」ます。

本日は寒ゆるむ朝。元気な一日を。

店主



平成29年 12月8日(金)

たいせつ
大 雪

本格的な冬の到来ですね。
五時ごろ起床、コーヒーを入れます。温まります。眼がさめます。

庭の草、枝あつめ、朝の月。(夜も見事ですが写りません)

毎日、具のかわる味噌汁、さらに温まります。
米のない和食となり、納豆はかかせません。
そして二杯目のコーヒー。


道門のミラーが氷の鏡で全く役に立たず、
まわり道となりました。

卓上の昨日蕾が咲いています。
あったかい気持ちで書く今日の「風だより」です。
太陽がまぶしいくらい輝いています。

 

 納豆に あたたかき飯を 運びけり  村上鬼城


 さびしさに たへたる人の またもあれな

いほりなべらん 冬の山ざと
  西行

西行は「さびしさにたへたる人」と友だちになりたいと。
きっと、あたたかく共に冬をすごせると。

店主



平成29年 12月7日(木)

冬海・冬波
久しぶりに海辺を歩きます。
海からの風があり、少し波高し。
歩いてもすぐに顔がこわばりはじめ、今年一番の寒さのようです。

「心も体も温ったかくしてすごさないと」の
今日の朝です。


 冬の海 沖に光を 集めたり  沢木欣一


 冬波の 日かげりければ 帰らばや  松本たかし

 

木蓮もほぼ冬芽となり、大きな落葉もあとわずかです。
冬芽は見るからにあったかそうです。

「エーリッヒ・フロム」著書より
もし私が私のためにあるのでなければ
誰が私のために存在するのであろうか
もし私がただ私だけのために存在するのであれば
一体私とは何であろうか

昔の言葉 今日もふとでてきます。

人とのつながりで生きていくのが定めで、
そこに「喜び」とか「愛」があればこの上なく。
彼はユダヤの人です。

店主



平成29年 12月6日(水)

かみすき
紙 漉

寒の水ですいた紙は上質で、虫がこず
絹にも寒染のことばありで、美しく染め上がります。

郡上和紙の切り絵「少女」。
描いているのではなく、和紙を何枚も重ねて
やわらかい独特の造形美をつくりだしています。

作者は「はっぱ」の絵本でご紹介した水野政雄。
目も服もすべてが和紙のくみあわせで、感動のはじめての切り絵。

絹は百年、紙は千年とか。強いのです。
本美濃和紙は世界遺産に指定され、
これからも伝統の技が受けつがれていくことでしょう。
きものの文化もたえることなくつづくと思います。



 紙漉の はじまる山の 重なれり  前田普羅

 みつまた
 三椏を 蒸し雪の谷 甘き香に  宮津昭彦

 

店主



平成29年 12月5日(火)

かんすばる
寒 昴

さゆる空より地上に降りしく奇(くす)しき光。
冬天は星が鮮やか。

「かんすばる」は、オリオンより東南にきらめく
牡牛座にある星団プレアデスの和名。

我が国で古くから愛された星。農耕の星でもあります。

清少納言も
「星は昴。 牽牛星 ひこぼし 太白星 ゆめづつ よばひ星、すこしをかし」と。


天頂にきらめく

 寒昴 天のいちばん 上の座に  誓子

 

 冬銀河 ねむりにはやき 谷の人  香取佳津見



庭は木にも地面にも 花、花、花となり
冬景色、日に日に日にすすみます。

 

店主



平成29年 12月4日(月)


冴ゆる

冷たいですが、あざやかな澄きとおるような空。

お店におくればせのパンジーを。
この花はかれんですが霜にもまけません。


今日も七五三撮影がつづきます。
ウインドウはお宮参りのシーンとなりました。

写真の力は思う以上で、人々がたちどまり、ながめ
そして笑顔になって通ります。

本日もご自愛専一。さあはじめましょう。

 

 風さえて 今朝よりも又 山近し  暁台

 

                     たかね
こがらしの雲吹き払ふ高嶺より

冴えても月の澄みのぼるかな
  源俊頼 (千載集)

 

店主



平成29年 12月3日(日)

はっぱ

水野政雄 1938年生 郡上八幡在住。
絵、切り絵、おりがみ、造形作家の絵本。

郡上八幡には「心の森ミュージアム 遊童館」があります。
木の葉もこんな楽しみ方があります。
かわいいだれかに見せたいですね。


庭は霜で「サクサクサク」、はっぱが絨毯もようです。

 

 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ  加藤楸邨

 

冬は「木の葉髪」ぬけるなぬけるなの朝日です。

 

 木の葉髪うれしかなしと過ぎて来し  下村梅子

 

スタジオの七五三も峠をこえ、あと撮りもあります。
子供に元気をもらった七五三。
十二月も、もうひとがんばりしましょう。

店主



平成29年 12月2日(土)

胡麻
ごま、よく食べます。
九月ごろの刈り入れ、白、黒、茶の三色。

99%輸入品と知り、唯一 鹿児島喜界島のを入手。
香りが楽しみです。
ちなみに価格は2倍、いたしかたなし。
「ごまをする」「ごまかす」の言葉もここが起源かもしれません。

昔は、胃腸薬、ビタミン剤がいつも手元にあり、
今は、服用しなければいけない薬(あるのが残念ですが)以外は0です。



朝、ゴミ出しの日は電線の上にすずめがすずなり?にいます。
近よると飛び去るので、点のようにみえます。

自分のゴミ以外もまわりのを掃除してくれる人、
1週間ほどある大きなソファ、
小走りに登校する大きなランドセルの少女。

それぞれの十二月の寒い朝が元気にはじまります。

 

 一列の 胡麻のうしろに 農夫の目  沢木欣一

店主



平成29年 12月1日(金)

十二月

いよいよが「もう十二月ですね」に
最近はかわってきました。

 

 落ちてゐる からたちの実や 十二月  吉岡禅寺洞


上旬、中旬そして下旬と
この月は生活のリズムが変わってきます。
師走より十二月の響きが好きですね。



小高い山は、日毎に「山眠る」ようになります。
大山のような高い山々は眠っているようにみえません。

雪をいただき、風にたえ
大きな目をみひらいているようです。
だから冬山はこわいのかもしれません。

どうぞ、十二月 平穏無事な日々でありますよう。



 淡路より 眠る紀の山 見ゆるかな  松本たかし

店主



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