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平成29年11月

平成29年 11月30日(木)

筆柿
珍しい、小さな実が筆先に似ています。
そのはずで、愛知県幸田町で95%の収穫とか。

出会ったのは、明石の柿本神社(御神木)で
地元では人丸さんと親しまれています。
実を懐中すれば安産とか。

 

 筆柿の イルミネーション 枝ひろげ  長崎桂子

 

ここに芭蕉の句碑があります。

 蛸壺や はかなき夢を 夏の月  (元禄元年 1688)


元禄七年でなくなる少し前の句です。
最後の句と伝わる。
旅に病んで夢は枯野をかけ廻る がうかんできました。

高台にあり、なんと目の前に天文台、
遠くに明石海峡大橋がのぞめます。

人生も旅のようなものなら、
まだ枯野ではなく、お店をかけ廻りたい私です。

店主



平成29年 11月29日(水)

落葉
枯葉、落葉はふえますが、雑草はもう伸びず。
もうすぐ落葉の中にかくれそうです。

こうなると朝草刈りも余裕で、霜ある庭をひとめぐり。

 

 降り積めば 枯葉も心 温もらす  鈴木真砂女

 

もうつぎつぎと咲く侘助。
地面にもちらほらと落葉の上に。
こんなに早くて、十二月、一月はどうなりますか。
新年に似合う花なので、頑張りを期待しましょう。

小春日和も今日までのようで、
冬日向 ふゆひなた 恋しく十二月を迎えそうです。

 

 たまたまに 鳥なく冬の ひなたかな  大江丸

 

この本だけで70句以上、落葉の句多いですね。 「寒山捨得」から


 捨得は焚き寒山は掃く落葉  芥川龍之介

店主



平成29年 11月28日(火)

朱欒(ざぼん)
文旦とも。
南国産で直径は20cm以上あります。
となりのお家で、日毎大きくなります。

早朝、久しぶりに会って
「写真いいですか、勝手は不法侵入になりますから」
「どうぞ、うちは垣根はありませんから」とうれしいお言葉。
きっと心にも垣根のない人なのでしょう。

四季折々の花や実がなります。
こせからが楽しみです。

 

 母へ買ふ ザボン月より やや小さし  新田祐久

 

 われが来し 南の国の ザボンかな  虚子

 

木蓮の冬芽ふえてきました。
落葉は大きく軽いのでガンジキ不可、ホウキやや良し。
手良し、されど効率悪く腰にきます。
朝もう少し続きます。

店主



平成29年 11月27日(月)

屏風(びょうぶ)

最近はインテリアとしてあることが多い屏風。
本来は冬風をふせぐ調度品の一つ。


ウインドウには、雛と端午の節句の短歌に
紅型の模様のが。

和室には、古いもので
十二ヶ月の句を短冊にしてつくられています。

「四季絵屏風」とも呼ばれ、その歴史はさかのぼり
「枕草子」は「月次の御屏風もをかし」とあります。


風炉先屏風、枕屏風、
そして儀式用の金・銀は舞台でもおなじみです。

用と美によってさまざまに、日本の伝統的文化です。

本日も晴れ、寒さほどほどです。

 

 銀屏に 今は心も 定まりぬ  星野立子

店主




平成29年 11月26日(日)

永井一正 ポスター展

氏は88歳 現役のグラフィックデザイナー。

500点余りの作品は、インスピレーションにあふれています。
DMづくりに大きな刺激をうけました。



今から壺に入れる淡紅色の山茶花。
六本の木がそれぞれの色で、庭を独占しています。

咲いてはしばらく休み、又見ると
甦ったように咲きほこります。

休む時はしっかり休んで、
エネルギーをたくわえて
この生命力にまけないように暮らしたいものです。


 山茶花や 暫く絶えて 又一つ時  杉山一転

店主



平成29年 11月25日(土)

冬田
朝の田は白く、朝日を待っています。
たんぼのなんかにぽつりと言うより
かなりの存在感で柿の木。

しだれて重そうに幹もしなっています。
持主はいずこへお出かけか。
台風にもまけず実をしっかりと。


柿といえば、京都嵯峨の「落柿舎」。
芭蕉の高弟 向井去来の遺跡で、名の由来は
四十本あまりの柿が一夜にして落ちたことからとか。

春夏秋冬、それなりの静かさである落柿舎へ
久しぶりに出かけたいですね。


来週は小春日和がもどってくるそうで
期待しましょう。


 家めぐる 冬田の水の 寒さかな  子規

 柿主や 梢はちかき あらし山  去来

店主



平成29年 11月24日(金)

霜柱
稲の切り株に、日がのぼればすぐとけそうな
シャーベット状で、朝あらわれました。
朝の日をうけてひかっています。

今はまだ

 霜柱 立つ日立たぬ日 家にあり  高野素十


山へのくねるたんぼ道をぬけてウォーキングスタートです。
道の両はしには枯葉が、もう一つの道をつくっています。

「あっ」 "勝手に山に入るな"の立札発見。
松茸のシーズンはおわりましたが、
一人で歩いているとなにかにまちがえられそうで、
上に見る紅葉をながめて足早にふもとへくだりました。


昨日の雨で庭のも地面に敷きつめられたように、
静かな雨上がる朝です。


森ふかく 冬うすもみぢ 存したり  皆吉爽雨
 

店主



平成29年 11月23日(木)勤労感謝の日

冬芽(ふゆめ)
冬木の芽。
落葉樹は冬すべて葉をおとして枯木とはなりません。
次の春、萌え出す芽は秋にでき、冬を越します。
寒い冬にそなえ鱗片でおおわれています。


木蓮の大きな葉と冬芽。
大きく風にのって遠征したまま
となりから帰ってこないのは困ります。


二宮尊徳 いわく
「落葉掃きは一日一回で良し。毎度もは心に良くない」と。

落葉を気にしてばかりでは、冬は越せません。
なるほどと。
私も一日一回、でかける前にと決めています。


冬木の芽 光をまとひ 扉をひらく  角川源義

 

店主



平成29年 11月22日(水)

小雪(しょうせつ)
立冬の十五日後。
雪とあってもまだ降るに至らず、格別寒くもなくの季語ですが、
兵庫の北ではもう初雪。


小雪の朱を極めたる実南天  富安風生

 しぐれ気なうて一日小春かな  路通

朝と夕で二つの句があじわえる頃なのでしょうか。


伊勢散策で立ち寄った なぜか名は「宇治神社」。
足神さんと親しまれ、なで石も見事にツルツルで
ご利益ありそうです。
一つ授かりお客様へ。
静かな境内にも白石が敷きつめられています。

往復八時間の伊勢の旅。
知人が先生のステンドグラス教室の旅行です。

これで三回目。
誘ってくれて感謝しています。
この歳になると二回ことわるともう誘ってくれません。
まよわず参加しましょう。

店主



平成29年 11月21日(火)

寒し
「寒い朝も心一つで温かくなる」は吉永小百合。
外気は2℃で、なかなかそうも思えない冬の朝。


手にふるる ものよりうつる 寒さかな  鳳朗

 

伊勢の綿ショップではじめての「 綿 わた の花」。
今はほとんど栽培されていませんが、
晩夏は開花し、実を結び、種子の表面の繊維を摘んで
綿をつくります。

ガードしてあるのは、花のためか、なくなるからなのか
美しく咲いています。



綿の花 たまたま蘭に 似たるかな  素堂


二人の記念館以外は、食べものづくしの おかげ横丁です。
夏の暑さにもマケズ暮らしてきたので
冬の寒さにもマケズ 今日がはじまります。

店主



平成29年 11月20日(月)

冬木

伊勢神宮でなはなく、正式名は「神宮」を参拝。
上に唯一名前がつかない神宮。
賽銭箱もありません のように見える。

白い布は床下をいためないように。
それでも入れる人多数、思わず私も。


特別参宮の道は黒い石敷を進み
拝殿への道は白い石がしきつめられています。

若い神官いわく
「神の通る道の印で、奥に進むとさらに真白になります」。


冬木は多く、高く、太く
空気が内宮に近づくにつれ澄みわたります。

人の多さが気にならないくらい
大きな木々が包みこんでしまいます。


おかげ横丁はそこそこに・・・
近くを散策の一日でした。


 大空に 延び傾ける 冬木かな  虚子




 冬木中 一本道を 通りけり  臼田亜浪

 

店主





平成29年 11月19日(日)

散紅葉

兵庫県ベスト3の紅葉名所、六甲山植物園がみごろとか。
散る前に登って見たいですね。
また、初氷のニュースも、
これを聞くと実感、寒さの到来の朝です。


伊勢 五十鈴川べりで見た、きっと桜のかえり花。
みえればいいのですが、小さく咲いています。


徳力富吉郎の版画「一富士 二鷹 三茄子」。
ご縁起三つで今日も良い暮らしのスタートです。
本日もお元気で。

 

 散紅葉 こゝも掃きゐる 二尊院  虚子



せめて十二月にの


 初氷 夜も青空 衰へず  岡本眸

 

店主



平成29年 11月18日(土)

冬景色

なぜかいつも 童謡がうかんできます。
昔のはまるで詩のようです。

  烏(からす)なきて 木に高く

  人は畑に 麦を踏む

  げに小春日の のどけしや

  かへり咲の 花も見ゆ



庭のすみの、これは実が上で千両。
卓上にある侘助。
赤くなってきたもみじ。

もうすぐ 山眠るがごとく。
ちなみに
春は「山笑ふ」、夏は「山滴る」、秋は「山粧ふ」です。


19日は冬将軍来るようで、
七五三のピーク、せめて冬小兵にお願いします。


 夕暮を 惜む隙なし 冬景色  支考

 

店主





平成29年 11月17日(金)

利休と剣仲

侘数寄 わびすき の心」を勉強に香雪美術館へ。
美術館へは一人が良し。雨の日はさらなり。
ということで静かにすごせました。

茶道は門外漢ですが、
竹の「一重切花入」はシンプルで良し、
茶杓、 なつめ になると、もう別世界ですべてよしとなります。

冬の雨で庭もしっとり。
春 見事に花をいただくしだれ桃も
幹と枝がぬれて、しばし佇みます。


お昼は、道の駅「 淡河 おうご 」で また「そば」となりました。

冬の雨はしとしと降りつづけ、心にしみ入ります。
雪の方が少し晴れやかな気分。
不思議です。


 煙突の 煙棒のごと 冬の雨  虚子

 

店主



平成29年 11月16日(木)

銀杏落葉

雨の日 山あいには、もや、かすみか、霧なのか
区別できません。

雨にぬれた黄金色があざやかで、
下は絨毯のようです。

いつもお正月に訪れる神社の境内は、深閑として
灯りが一つ、見事な菊と七五三詣りの立札。
この土・日はさぞ賑わうことでしょう。

雨の日の神社もなかなかの趣でした。


 美しき 銀杏落葉を 仰ぐのみ  星野立子


  ふゆかす  うねび
  冬霞む 畝傍の山を 伏しをがみ  岩津戸知太

 

店主



平成29年 11月15日(水)

千両・万両

千両は草珊瑚。仙蓼とも書かれ、
万両はそれだけで「千両役者」の言葉もあり、
千両のほうが先のようです。

実も上につくのは千両だけで、万両、五百両以下もみな下で、
より好まれたのかも知れません。

おくゆかしく下に紅熟した庭のは
さしずめ五百両ぐらいかも。



庭の花が今年はよりあざやかにみえます。
朝と昼の温度差が大きいせいなのか、
私のみる目がかわったのかもしれません。



千両の 実をこぼしたる 青畳  今井つる女

 

店主



平成29年 11月14日(火)

焚火

 さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ ・・・・・・・

昔は刈った草や木のかわいた頃 焚火。
それを眺めながらのビールが至福のときで、
あたたかさと達成感にみちていました。
残念ながら今は叶いません。


早くも侘助が咲きます。
この木と花はすべてが簡素にできていて
木はなかなか大きくならず、葉は細く艶があり
控え目に咲く花をひきたてます。

ひさしの中の木に水をやりましたが、氷のように冷たく
まことの冬ももうすぐです。


浮雲やわびすけの花咲いてゐし  渡辺水巴


 焚火には即かず離れずして遊ぶ  後藤夜半

店主



平成29年 11月13日(月)

帰り花
十一月の小春日和に、時ならぬ花が咲きます。
時々みかけましたが、この小さなタンポポで見納めかも。

早くの寒椿に、今年の冬は寒くなるかもしれません。


二度咲き、狂い咲きとも言うそうで
狂い咲きとは、ちとご無体つけ方で、
日本は花も多く、いつ、がれがつけたのでしょう。


こころしづかにせよとて返り花咲けり  八幡城太郎


 返り花きらりと人を引きとどめ  皆吉爽雨

 


花の少ない冬なのに、庭はあちこち咲きだしました。


 生きることは一と筋がよし寒椿  五所平之助

店主



平成29年 11月12日(日)

南天の実
紅く熟して、かたまって丸い穂のようです。
どこからか種がとんできて、庭のあちこちで年々ふえます。

活花や「難を転ずる」と読んで、掛軸でも人気の構図。
うしろの黄色は、次つぎと咲く「つわの花」
どちらも長くみのり、咲いています。


南天の 早くもつけし 実のあまた  中川栄淵

 

 

こちらは先日の最初から赤いバラ。
きれいなので一輪おとどけします。
一輪ほどの暖かさは梅で、バラはやはり高貴さでしょうか。

バラ名は「乾杯」。
イタリア語でCin cin。発音はどうでしょう。

毎日の元気な暮らしにCin cin。

店主



平成29年 11月11日(土)

落葉時

 高々と 空に生るゝ 落葉かな  五十嵐播水


天気はさわやかに晴、空気もきれいで温度は5℃。
木蓮の落葉をふみしめます。
大きくて軽くて、さらさらと庭をあちこち散歩します。

白い山茶花の咲く木もそろそろです。
一番目の木は花ざかりとなり、
冬のハチかアブが集い来て日中は近づけません。

山茶花は 白一色ぞ 銀閣寺  小沢碧童

これからの冬日にあちこちで咲きます。



インフルエンザの予防注射、久しぶりに昨日。
以前してすぐかかったので、しばらくお休みとなりました。
そんなことになりませんよう。

本日も元気にスタートです。

店主



平成29年 11月10日(金)

菊大輪
お店への道で通りすぎてしまっていた見事な大菊。
今日はストップして観賞いたしました。

これは丹精こめてつくられた菊で
今、野にある寒菊は素朴で、こちらは豊麗。

夜が長くなり、庭の草木ひろい、枝切りも
袋五杯ぐらいで朝は休みとなりそうです。



北海道の新じゃが、朝の汁にやわらかく
スタッフの干柿もとどき、こちらは夜の楽しみとなっています。

一日中、冬晴れの「せんたく日和」とか。
平穏でも活気のある冬の日にしたいですね。


  白菊の ひとつかたむく 豊さよ  山口草堂


花びらを 重ねて寒の 菊にほふ  飯田龍太

店主



平成29年 11月9日(木)

冬薔薇(ふゆばら)
お客様情報で、うまい「そば屋」さんへ。
稲美町へはすぐ近く。
ほんにすぐ近くの持ち帰りできる「わらびもち」は「万葉」さん。

どちらも美味で、のどごし良く
特にそばは細麺で、大盛りなのにすぐごちそうさん。
そばをゆっくり味わう食べ方は如何にと
いつも思います。


少し足をのばしてバラ公園へ。
もう少し咲く名残り花。

落葉をはじめた輪もありますが
マリアカラス、ヨハンシュトラウスの人名つきまで数十種。

どれを見ても同じにみえてくる低い感性ですが
薔薇は季節をこえて美しい事はわかります。


  冬薔薇 マリアの像の 前に赤し  石野桐陰


冬薔薇は 色濃く影の 淡きかも  水原秋櫻子

店主



平成29年 11月8日(水)

冬浅し
冬入りなのにまだもう少し未練心の冬浅し。

  冬浅き 月にむかひて 立ちし影  久保田万太郎


きのうも今日も小春日の一日となりそうな朝の庭。
刈った草が大きなゴミ袋にはや三杯。
前の紅葉もうしろの大木も落葉樹。

落葉になる前に、まことの冬がくる前に
お店は七五三のピークがきます。

リピーターのお客様も増え、お子様の成長に思わず
「まぁ 大きくなって」の声が響く日がつづいて、
お迎えの「こんにちは」、見送りの「お気をつけて」の声にも
感謝の心が自然とこもります。

うれしいですね、この仕事。


ほれぼれと 日を抱く庭の 落葉かな  吏登

店主

平成29年 11月7日(火)

冬来る
立冬。
「冬来たりなば春遠からじ」そんなことわざありました。

今、つらい事、困難なことがあっても
もうすぐ、良い時がきっと来ますよ。
なので、冬なのに春の画おくります。

「春潮」 M女史 20号の大きい作品。
2階への踊り場に「特別展示」。

春になると潮は淡い藍色にかわってきます。
波はおだやかで、海と空の色が調和して
いろんな表情で、朝 迎えてくれます。

初冬の「 小春日和 こはるびより のようにもみえたりして
毎日 なご んでいます。

 春の潮 いくりの陰の かくれんぼ  野竹雨城

「いくり」は海辺の岩のこと   

これは冬の句です。

 海の音 一日遠き 小春かな  暁台

店主



平成29年 11月6日(月)

菩薩半跏像(国宝)
法隆寺近く、尼寺 中宮寺にあり
聖徳太子の母の御願により創建。

スフィンクス、モナリザと合わせて
「世界の三つの微笑像」と呼ばれています
と、パンフにありますが、比較しがたく。

「唯一無二」の半眼思惟の気品をたたえています。
美しく 優しく。



庭に見た菩提樹の実。
大きくたわわにみのり、良い香がすると聞いていたので、
つぶやくように「一つもらえません」と・・・
すぐ、小声で柔らかく拒否でした。

昨日の「雪椿」は交配種で、
珍しく十一月頃に咲く小さな椿です。

茶花は、みんな初釜によく生けられる 侘助 わびすけ (唐椿)も
控え目に咲く花です。

 菩提樹の 実を拾ひをる 女人かな  虚子

店主



平成29年 11月5日(日)

炉開(ろびらき)
十一月、温度差は、各地それぞれ、そろそろ
炉を開き火を入れます。

茶道も農家の囲炉裡も同じで
火が入ると落ちつきます。

炉開の花は「雪椿」。

 炉開いて 美しき火を 移しけり  日野草城


五つ六つ 茶の子に並ぶ 囲炉裏かな  芭蕉



夢殿。秋の特別御開帳。
聖徳太子を供養する夢殿は、
播磨の法隆寺と呼ばれるか鶴林寺の「太子堂」と同じで
神秘的な気が感じられます。

奈良は海外観光ルートからはずれているのか、
うれしい静かさで、
ここはこのほうが良い 古い都 奈良。

店主



平成29年 11月4日(土)

もみいづる
いろんな草木が霜にあたって赤や黄になること。
色葉に照葉に雑木紅葉。

 うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ は

良寛の辞世の句として有名ですが、
芭蕉の友人でもあった 谷木因の

 裏ちりつ 表を散つ 紅葉哉 から引用しています。


まだ散りません少し色づく「もみじ」は
法隆寺、わが国最古の五重塔。

奈良の道は限りなく、不安になるほどせまく
対向車も来ます。
境内はもう5000歩かと、砂利道がつづきます。

1000円のお昼は会話がなくなる程で、
次のパーキングは500円でうれしいお茶付。
説明も親切で+-=0の一日です。


きのうの「初花」、壺に入れてみました。

店主



平成29年 11月3日(金)文化の日

ほととぎす
杜鵑草

ユリ科の多年草。
花のこまかい斑(まだら(はん))が、
鳥の「ほととぎす」の感ありでこの名。
まぎらわしいので草をつけました。ちょっと安易かも。


日当たりのよい美術館でみつけた「芙蓉(ふよう)」。
初秋の花、頑張ってます。


枝振りの 日毎にかはる 芙蓉かな  芭蕉

 

 紫の 斑の賑しや 杜鵑草  轡田進 

 


いつも小さく「おっ」と一声。
初花の「山茶花」

芙蓉の花は一日ですが、
この花はながく「無尽蔵」の咲きつづけます。


秋と冬が交錯する朝、6℃。

店主





平成29年 11月2日(木)

石蕗の花(つわの花)(つわぶき)
残る秋の日、輝く黄色い頭状花と小蝶。(蝶はてっぺんにいます)
残菊を連想させます。


石蕗の花 突きだしてゐる 日向かな  清崎敏郎

 


少し遅いですが、北海道から取り寄せの馬鈴薯(じゃがいも)
いつもの薬局でいただきました。

病院の近くではなく、笑顔と「おだいじに」と口数少なく
元気で頑張るご夫婦のところにしています。
いろいろ病状を聞かれるところは苦手です。

北海道産は最も美味とされていますが、「おでん」には不可。
ほろほろとくずれるそうです。

   よな
火山灰かぶりたる馬鈴薯を掘りにけり  広中白骨

店主



平成29年 11月1日(水)

凩・木枯(こがらし)
一番が吹き、黄の葉を落とし、かれ木にする強い風。
歳時記は秋から冬へ、寒い朝です。

みつけました「大王松」の松ぼっくり。
原産地は北アメリカで、標高40m(ビル11階ぐらい)にも
なるそうです。

日本ではその半分ぐらいまでしか、ですが
この松ぼっくりはデカイくて、標高22cm。


木枯で庭は落葉の絵模様となります。

でも、まだまだ晩秋がつづきます。
そんな想いを込めて、今日の旬 おとどけします。



 月のぼる十一月の草の香に   新村写空


  さ ゆ
 白湯をつぐ湯呑に十一月の昼   信子

店主



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