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平成29年10月 >>>

 風だよりでは、四季折々のほっこり心温まる話題をお届けします。
平成29年 11月25日(土)

冬田
朝の冬の田は白く、朝日を待っています。
たんぼの中にぽつりと言うより、かなりの存在感で柿の木。

しだれて重そうに幹もしなっています。
持主はいずこへお出かけか。
台風にもまけず、実をしっかりと。


柿といえば 京都嵯峨の「落柿舎」。
芭蕉の高弟、向井去来の遺跡で、名の由来は
四十本あまりの柿が一夜にして落ちたことからとか。

春夏秋冬、それなりの静かさである落柿舎へ
久しぶりに出かけたいですね。


来週は小春日和がもどってくるそうで、期待しましょう。


 家めぐる 冬田の水の 寒さかな  子規

 

 柿主や 梢はちかき あらし山  去来

店主



平成29年 11月24日(金)

霜柱
稲の切り株に、日がのぼればすぐとけそうな
シャーベット状で、朝あらわれました。
朝の日をうけてひかっています。

今はまだ

 霜柱 立つ日立たぬ日 家にあり  高野素十


山へのくねるたんぼ道をぬけてウォーキングスタートです。
道の両はしには枯葉が、もう一つの道をつくっています。

「あっ」 "勝手に山に入るな"の立札発見。
松茸のシーズンはおわりましたが、
一人で歩いているとなにかにまちがえられそうで、
上に見る紅葉をながめて足早にふもとへくだりました。


昨日の雨で庭のも地面に敷きつめられたように、
静かな雨上がる朝です。


森ふかく 冬うすもみぢ 存したり  皆吉爽雨
 

店主



平成29年 11月23日(木)勤労感謝の日

冬芽(ふゆめ)
冬木の芽。
落葉樹は冬すべて葉をおとして枯木とはなりません。
次の春、萌え出す芽は秋にでき、冬を越します。
寒い冬にそなえ鱗片でおおわれています。


木蓮の大きな葉と冬芽。
大きく風にのって遠征したまま
となりから帰ってこないのは困ります。


二宮尊徳 いわく
「落葉掃きは一日一回で良し。毎度もは心に良くない」と。

落葉を気にしてばかりでは、冬は越せません。
なるほどと。
私も一日一回、でかける前にと決めています。


冬木の芽 光をまとひ 扉をひらく  角川源義

 

店主



平成29年 11月22日(水)

小雪(しょうせつ)
立冬の十五日後。
雪とあってもまだ降るに至らず、格別寒くもなくの季語ですが、
兵庫の北ではもう初雪。


小雪の朱を極めたる実南天  富安風生

 しぐれ気なうて一日小春かな  路通

朝と夕で二つの句があじわえる頃なのでしょうか。


伊勢散策で立ち寄った なぜか名は「宇治神社」。
足神さんと親しまれ、なで石も見事にツルツルで
ご利益ありそうです。
一つ授かりお客様へ。
静かな境内にも白石が敷きつめられています。

往復八時間の伊勢の旅。
知人が先生のステンドグラス教室の旅行です。

これで三回目。
誘ってくれて感謝しています。
この歳になると二回ことわるともう誘ってくれません。
まよわず参加しましょう。

店主



平成29年 11月21日(火)

寒し
「寒い朝も心一つで温かくなる」は吉永小百合。
外気は2℃で、なかなかそうも思えない冬の朝。


手にふるる ものよりうつる 寒さかな  鳳朗

 

伊勢の綿ショップではじめての「 綿 わた の花」。
今はほとんど栽培されていませんが、
晩夏は開花し、実を結び、種子の表面の繊維を摘んで
綿をつくります。

ガードしてあるのは、花のためか、なくなるからなのか
美しく咲いています。



綿の花 たまたま蘭に 似たるかな  素堂


二人の記念館以外は、食べものづくしの おかげ横丁です。
夏の暑さにもマケズ暮らしてきたので
冬の寒さにもマケズ 今日がはじまります。

店主



平成29年 11月20日(月)

冬木

伊勢神宮でなはなく、正式名は「神宮」を参拝。
上に唯一名前がつかない神宮。
賽銭箱もありません のように見える。

白い布は床下をいためないように。
それでも入れる人多数、思わず私も。


特別参宮の道は黒い石敷を進み
拝殿への道は白い石がしきつめられています。

若い神官いわく
「神の通る道の印で、奥に進むとさらに真白になります」。


冬木は多く、高く、太く
空気が内宮に近づくにつれ澄みわたります。

人の多さが気にならないくらい
大きな木々が包みこんでしまいます。


おかげ横丁はそこそこに・・・
近くを散策の一日でした。


 大空に 延び傾ける 冬木かな  虚子




 冬木中 一本道を 通りけり  臼田亜浪

 

店主





平成29年 11月19日(日)

散紅葉

兵庫県ベスト3の紅葉名所、六甲山植物園がみごろとか。
散る前に登って見たいですね。
また、初氷のニュースも、
これを聞くと実感、寒さの到来の朝です。


伊勢 五十鈴川べりで見た、きっと桜のかえり花。
みえればいいのですが、小さく咲いています。


徳力富吉郎の版画「一富士 二鷹 三茄子」。
ご縁起三つで今日も良い暮らしのスタートです。
本日もお元気で。

 

 散紅葉 こゝも掃きゐる 二尊院  虚子



せめて十二月にの


 初氷 夜も青空 衰へず  岡本眸

 

店主



平成29年 11月18日(土)

冬景色

なぜかいつも 童謡がうかんできます。
昔のはまるで詩のようです。

  烏(からす)なきて 木に高く

  人は畑に 麦を踏む

  げに小春日の のどけしや

  かへり咲の 花も見ゆ



庭のすみの、これは実が上で千両。
卓上にある侘助。
赤くなってきたもみじ。

もうすぐ 山眠るがごとく。
ちなみに
春は「山笑ふ」、夏は「山滴る」、秋は「山粧ふ」です。


19日は冬将軍来るようで、
七五三のピーク、せめて冬小兵にお願いします。


 夕暮を 惜む隙なし 冬景色  支考

 

店主





平成29年 11月17日(金)

利休と剣仲

侘数寄 わびすき の心」を勉強に香雪美術館へ。
美術館へは一人が良し。雨の日はさらなり。
ということで静かにすごせました。

茶道は門外漢ですが、
竹の「一重切花入」はシンプルで良し、
茶杓、 なつめ になると、もう別世界ですべてよしとなります。

冬の雨で庭もしっとり。
春 見事に花をいただくしだれ桃も
幹と枝がぬれて、しばし佇みます。


お昼は、道の駅「 淡河 おうご 」で また「そば」となりました。

冬の雨はしとしと降りつづけ、心にしみ入ります。
雪の方が少し晴れやかな気分。
不思議です。


 煙突の 煙棒のごと 冬の雨  虚子

 

店主



平成29年 11月16日(木)

銀杏落葉

雨の日 山あいには、もや、かすみか、霧なのか
区別できません。

雨にぬれた黄金色があざやかで、
下は絨毯のようです。

いつもお正月に訪れる神社の境内は、深閑として
灯りが一つ、見事な菊と七五三詣りの立札。
この土・日はさぞ賑わうことでしょう。

雨の日の神社もなかなかの趣でした。


 美しき 銀杏落葉を 仰ぐのみ  星野立子


  ふゆかす  うねび
  冬霞む 畝傍の山を 伏しをがみ  岩津戸知太

 

店主



平成29年 11月15日(水)

千両・万両

千両は草珊瑚。仙蓼とも書かれ、
万両はそれだけで「千両役者」の言葉もあり、
千両のほうが先のようです。

実も上につくのは千両だけで、万両、五百両以下もみな下で、
より好まれたのかも知れません。

おくゆかしく下に紅熟した庭のは
さしずめ五百両ぐらいかも。



庭の花が今年はよりあざやかにみえます。
朝と昼の温度差が大きいせいなのか、
私のみる目がかわったのかもしれません。



千両の 実をこぼしたる 青畳  今井つる女

 

店主



平成29年 11月14日(火)

焚火

 さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ ・・・・・・・

昔は刈った草や木のかわいた頃 焚火。
それを眺めながらのビールが至福のときで、
あたたかさと達成感にみちていました。
残念ながら今は叶いません。


早くも侘助が咲きます。
この木と花はすべてが簡素にできていて
木はなかなか大きくならず、葉は細く艶があり
控え目に咲く花をひきたてます。

ひさしの中の木に水をやりましたが、氷のように冷たく
まことの冬ももうすぐです。


浮雲やわびすけの花咲いてゐし  渡辺水巴


 焚火には即かず離れずして遊ぶ  後藤夜半

店主



平成29年 11月13日(月)

帰り花
十一月の小春日和に、時ならぬ花が咲きます。
時々みかけましたが、この小さなタンポポで見納めかも。

早くの寒椿に、今年の冬は寒くなるかもしれません。


二度咲き、狂い咲きとも言うそうで
狂い咲きとは、ちとご無体つけ方で、
日本は花も多く、いつ、がれがつけたのでしょう。


こころしづかにせよとて返り花咲けり  八幡城太郎


 返り花きらりと人を引きとどめ  皆吉爽雨

 


花の少ない冬なのに、庭はあちこち咲きだしました。


 生きることは一と筋がよし寒椿  五所平之助

店主



平成29年 11月12日(日)

南天の実
紅く熟して、かたまって丸い穂のようです。
どこからか種がとんできて、庭のあちこちで年々ふえます。

活花や「難を転ずる」と読んで、掛軸でも人気の構図。
うしろの黄色は、次つぎと咲く「つわの花」
どちらも長くみのり、咲いています。


南天の 早くもつけし 実のあまた  中川栄淵

 

 

こちらは先日の最初から赤いバラ。
きれいなので一輪おとどけします。
一輪ほどの暖かさは梅で、バラはやはり高貴さでしょうか。

バラ名は「乾杯」。
イタリア語でCin cin。発音はどうでしょう。

毎日の元気な暮らしにCin cin。

店主



平成29年 11月11日(土)

落葉時

 高々と 空に生るゝ 落葉かな  五十嵐播水


天気はさわやかに晴、空気もきれいで温度は5℃。
木蓮の落葉をふみしめます。
大きくて軽くて、さらさらと庭をあちこち散歩します。

白い山茶花の咲く木もそろそろです。
一番目の木は花ざかりとなり、
冬のハチかアブが集い来て日中は近づけません。

山茶花は 白一色ぞ 銀閣寺  小沢碧童

これからの冬日にあちこちで咲きます。



インフルエンザの予防注射、久しぶりに昨日。
以前してすぐかかったので、しばらくお休みとなりました。
そんなことになりませんよう。

本日も元気にスタートです。

店主



平成29年 11月10日(金)

菊大輪
お店への道で通りすぎてしまっていた見事な大菊。
今日はストップして観賞いたしました。

これは丹精こめてつくられた菊で
今、野にある寒菊は素朴で、こちらは豊麗。

夜が長くなり、庭の草木ひろい、枝切りも
袋五杯ぐらいで朝は休みとなりそうです。



北海道の新じゃが、朝の汁にやわらかく
スタッフの干柿もとどき、こちらは夜の楽しみとなっています。

一日中、冬晴れの「せんたく日和」とか。
平穏でも活気のある冬の日にしたいですね。


  白菊の ひとつかたむく 豊さよ  山口草堂


花びらを 重ねて寒の 菊にほふ  飯田龍太

店主



平成29年 11月9日(木)

冬薔薇(ふゆばら)
お客様情報で、うまい「そば屋」さんへ。
稲美町へはすぐ近く。
ほんにすぐ近くの持ち帰りできる「わらびもち」は「万葉」さん。

どちらも美味で、のどごし良く
特にそばは細麺で、大盛りなのにすぐごちそうさん。
そばをゆっくり味わう食べ方は如何にと
いつも思います。


少し足をのばしてバラ公園へ。
もう少し咲く名残り花。

落葉をはじめた輪もありますが
マリアカラス、ヨハンシュトラウスの人名つきまで数十種。

どれを見ても同じにみえてくる低い感性ですが
薔薇は季節をこえて美しい事はわかります。


  冬薔薇 マリアの像の 前に赤し  石野桐陰


冬薔薇は 色濃く影の 淡きかも  水原秋櫻子

店主



平成29年 11月8日(水)

冬浅し
冬入りなのにまだもう少し未練心の冬浅し。

  冬浅き 月にむかひて 立ちし影  久保田万太郎


きのうも今日も小春日の一日となりそうな朝の庭。
刈った草が大きなゴミ袋にはや三杯。
前の紅葉もうしろの大木も落葉樹。

落葉になる前に、まことの冬がくる前に
お店は七五三のピークがきます。

リピーターのお客様も増え、お子様の成長に思わず
「まぁ 大きくなって」の声が響く日がつづいて、
お迎えの「こんにちは」、見送りの「お気をつけて」の声にも
感謝の心が自然とこもります。

うれしいですね、この仕事。


ほれぼれと 日を抱く庭の 落葉かな  吏登

店主

平成29年 11月7日(火)

冬来る
立冬。
「冬来たりなば春遠からじ」そんなことわざありました。

今、つらい事、困難なことがあっても
もうすぐ、良い時がきっと来ますよ。
なので、冬なのに春の画おくります。

「春潮」 M女史 20号の大きい作品。
2階への踊り場に「特別展示」。

春になると潮は淡い藍色にかわってきます。
波はおだやかで、海と空の色が調和して
いろんな表情で、朝 迎えてくれます。

初冬の「 小春日和 こはるびより のようにもみえたりして
毎日 なご んでいます。

 春の潮 いくりの陰の かくれんぼ  野竹雨城

「いくり」は海辺の岩のこと   

これは冬の句です。

 海の音 一日遠き 小春かな  暁台

店主



平成29年 11月6日(月)

菩薩半跏像(国宝)
法隆寺近く、尼寺 中宮寺にあり
聖徳太子の母の御願により創建。

スフィンクス、モナリザと合わせて
「世界の三つの微笑像」と呼ばれています
と、パンフにありますが、比較しがたく。

「唯一無二」の半眼思惟の気品をたたえています。
美しく 優しく。



庭に見た菩提樹の実。
大きくたわわにみのり、良い香がすると聞いていたので、
つぶやくように「一つもらえません」と・・・
すぐ、小声で柔らかく拒否でした。

昨日の「雪椿」は交配種で、
珍しく十一月頃に咲く小さな椿です。

茶花は、みんな初釜によく生けられる 侘助 わびすけ (唐椿)も
控え目に咲く花です。

 菩提樹の 実を拾ひをる 女人かな  虚子

店主



平成29年 11月5日(日)

炉開(ろびらき)
十一月、温度差は、各地それぞれ、そろそろ
炉を開き火を入れます。

茶道も農家の囲炉裡も同じで
火が入ると落ちつきます。

炉開の花は「雪椿」。

 炉開いて 美しき火を 移しけり  日野草城


五つ六つ 茶の子に並ぶ 囲炉裏かな  芭蕉



夢殿。秋の特別御開帳。
聖徳太子を供養する夢殿は、
播磨の法隆寺と呼ばれるか鶴林寺の「太子堂」と同じで
神秘的な気が感じられます。

奈良は海外観光ルートからはずれているのか、
うれしい静かさで、
ここはこのほうが良い 古い都 奈良。

店主



平成29年 11月4日(土)

もみいづる
いろんな草木が霜にあたって赤や黄になること。
色葉に照葉に雑木紅葉。

 うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ は

良寛の辞世の句として有名ですが、
芭蕉の友人でもあった 谷木因の

 裏ちりつ 表を散つ 紅葉哉 から引用しています。


まだ散りません少し色づく「もみじ」は
法隆寺、わが国最古の五重塔。

奈良の道は限りなく、不安になるほどせまく
対向車も来ます。
境内はもう5000歩かと、砂利道がつづきます。

1000円のお昼は会話がなくなる程で、
次のパーキングは500円でうれしいお茶付。
説明も親切で+-=0の一日です。


きのうの「初花」、壺に入れてみました。

店主



平成29年 11月3日(金)文化の日

ほととぎす
杜鵑草

ユリ科の多年草。
花のこまかい斑(まだら(はん))が、
鳥の「ほととぎす」の感ありでこの名。
まぎらわしいので草をつけました。ちょっと安易かも。


日当たりのよい美術館でみつけた「芙蓉(ふよう)」。
初秋の花、頑張ってます。


枝振りの 日毎にかはる 芙蓉かな  芭蕉

 

 紫の 斑の賑しや 杜鵑草  轡田進 

 


いつも小さく「おっ」と一声。
初花の「山茶花」

芙蓉の花は一日ですが、
この花はながく「無尽蔵」の咲きつづけます。


秋と冬が交錯する朝、6℃。

店主





平成29年 11月2日(木)

石蕗の花(つわの花)(つわぶき)
残る秋の日、輝く黄色い頭状花と小蝶。(蝶はてっぺんにいます)
残菊を連想させます。


石蕗の花 突きだしてゐる 日向かな  清崎敏郎

 


少し遅いですが、北海道から取り寄せの馬鈴薯(じゃがいも)
いつもの薬局でいただきました。

病院の近くではなく、笑顔と「おだいじに」と口数少なく
元気で頑張るご夫婦のところにしています。
いろいろ病状を聞かれるところは苦手です。

北海道産は最も美味とされていますが、「おでん」には不可。
ほろほろとくずれるそうです。

   よな
火山灰かぶりたる馬鈴薯を掘りにけり  広中白骨

店主



平成29年 11月1日(水)

凩・木枯(こがらし)
一番が吹き、黄の葉を落とし、かれ木にする強い風。
歳時記は秋から冬へ、寒い朝です。

みつけました「大王松」の松ぼっくり。
原産地は北アメリカで、標高40m(ビル11階ぐらい)にも
なるそうです。

日本ではその半分ぐらいまでしか、ですが
この松ぼっくりはデカイくて、標高22cm。


木枯で庭は落葉の絵模様となります。

でも、まだまだ晩秋がつづきます。
そんな想いを込めて、今日の旬 おとどけします。



 月のぼる十一月の草の香に   新村写空


  さ ゆ
 白湯をつぐ湯呑に十一月の昼   信子

店主



平成29年 10月31日(火)

新松子(しんちぢり)
今年できた青い松かさ、松ぼっくりです。
もうすぐ熟して茶褐色になり、開いて種子を土に落とします。

親の松は枯れましたが、その種のおかげで
子松が五本育っています。
大王松の松ぼっくり、名前のとおり大きいようです。
どこかで見つけたいですね。


 松笠の 青さよ蝶の 光り去る   北原白秋



柿の実はスタッフからのさし入れ。
自宅の庭になるので、素朴な形がおいしそうです。

次は干柿がきます。
毎年うれしく、楽しみにしています。

実が赤く熟すころ、柿の葉も色づいて早く散るようで
見逃し、気がつけば木守り柿が一つ二つ。
晩秋を強く感じ入ります。


 柿紅葉うすく夕日のうすくさす   川島彷徨子

店主



平成29年 10月30日(月)

夜長


 くさ原に 月はたゞある 夜長かな   石鼎


夜明け前が一番暗いといいますが、まさに六時でもまっくら。
朝の草刈りは当分叶いません。
草伸びる夏は「短夜」うまくできています。地球は神秘的。



芸文展、先輩O氏の大作。
「北の冬/日引の棚田と漁港」は100号。
「北播磨の朝/三木 細川」は40号。
ガラケイに納まりません。

いつも構図と色にひかれます。
大胆で原色も多くありますが、不思議と心が落ちつき
じっくり静かに観いれます。
色のハーモニーが好きです。

広大な山林の敷地の主で、
いつも季節のとれたての「タケノコ」と「じゃがいも」を
いただきます。

レストランの洋食も食材が新鮮で、シェフのうでもクラス上。
神出にあります。一度ぜひおでかけください。

店主



平成29年 10月29日(日)

美術展


 母在りて 美術の秋の にぎり飯   北光星


第34回 三木芸文展。
知人、友人の作品が輝いています。

友人F氏の 二人の女性。

「願い」は太いくすのきで造形しているようです。
首を少しだけかしげ、やさしく想いをめぐらしています。

「Autumn」の彼女は魅惑的です。
じっとこちらを見つめ、唇に思わずさそわれます。
なんとその唇は「秋の葉っぱ」なのです。
気を付けましょう、近づかないように。


彼は、三木に帰り知人も友人もいない私を
「仲間の会」に誘ってくれました。
会名は「AFOの会」。 UFOではありません。

日本読みのとおりで、皆会った時は日頃を忘れ
リラックスして楽しもうということ。
対外的には英語読みとなっています。

今も楽しく出会い、飲みます。

店主



平成29年 10月28日(土)

冬隣(ふゆどなり)・七五三
もう冬と聞くとドキッとします。
暦の上では7日が立冬。

冬仕度は今しばらくにして、秋を紅葉と黄葉で
心静かに惜しみ暮らしたいものです。

また、七五三のシーズンとなり、
お店には活気があふれます。


 高原の 秋惜しむ火や 土蜂焼く   飯田蛇笏

 

七五三は十一月十五日。
数え年で三と五歳の男の子、三と七歳の女の子を
祝う行事ですが、今は日にこだわらず神詣りをして
成長と守護を願います。

百年の計を考えるなら
"人を育てよ"の言葉どおり、子供は宝です。


 振袖の 丈より長し 千歳飴   石塚友二


              たもと
 七五三の 飴も袂も ひきずりぬ  原田種茅

店主



平成29年 10月27日(金)

大王松(だいおうしょう)(だいおうまつ)
高原でみつけた松の中で一番長い針形の葉、
皇居の大王松も有名です。

松といえば禅語で

 松樹(寿)千年の翠  しょうじゅせんねんのみどり

寿はいのち長くとも読み、
いつまでも変わらなくの願いをこめて使われます。



夏訪れた「ひまわり公園」がコスモスまつりと聞き
心配ながら訪れました。
やはり台風一過。
みんな横になっておやすみ。

稲も同じで、実り、花が咲くと
強風にはなかなかかてないようです。
また来年も のコスモスです。



 コスモスの 倒れ倒れし 花の数  高野素十

 

店主



平成29年 10月26日(木)

砥峰(とのみね)高原
神崎郡神河町。
約90ha(といっても想像できません)の草原が
すすき、薄、芒 一色の原。
銀色が風になびいています。

昔は屋根材の茅(みくり)を育てるため、
山焼きが毎年され、今にいたります。
行く秋一色の風景です。

砥(と)の時のごとく、地面は石が多く
この草原の誕生に想いをはせます。

人とゆきかいめぐり、野にある竜胆(りんどう)に出会いました。
すすきの中に小さい青紫が冴えます。

とっても甘いとの高原ダイコン。写真に他意はありません。

もう冷んやりの秋風にススキと可憐なリンドウ。
思い出に残るシーンとなりました。



 大木の 根に秋風の 見ゆるかな  池内たけし

 

店主





平成29年 10月25日(水)

葡萄酒(ぶどうしゅ)醸す(かもす)
山梨県勝沼町では、
毎年10月1日にワインフェスティバルを開催。

最も歴史の古い酒がワイン。
題は「クレモナ」古いガラス絵。
作者はわかりませんが、お気に入りです。
北イタリアの小さな町ですが、バイオリンの名器
‘ストラディバリウス’の生れた所でも有名です。

フィオーレ・ディ・クレモナはスパークワインの辛口。
これも食前にうまいです。


 乳房あらはに採る葡萄を醸すなり  松瀬青々



新米をすぐ醸造したのが新酒。
今は寒造りが盛んで、二月頃でまわりますが
昔のように秋の新酒「秋ばしり」つくってほしいですね。
紅葉をみながら新酒。友と一緒ならなおさら。


 生きてあることのうれしき新酒かな  吉井勇

店主

平成29年 10月24日(火)

暮の秋

台風一過。お見舞い申し上げます。

お店はガラス面が多いので
あれだけ強い横から上からの風雨で
入口ウインドウに水が侵入します。


ほんと久しぶりに朝の日射しが迎えてくれた部屋。
あたたかです。

残る秋はおだやかな日々でありますよう。
今日はお店まわりの点検とかたづけからスタートです。



 うす紅を かけて暮秋の 港かな  飯田蛇笏


 行秋や すゞめの群るゝ 草の原  木津柳芽

 

店主



平成29年 10月23日(月)

薄(すすき)
風にそよぐことなく、毎日雨にぬれているので
お店にあるすすき。

吾亦紅と風情がこの季節によく似合うのに
この長雨ではいたしかたなくです。

小部屋の壺になにか入れるのが習慣となりました。
生けるのではなく、ただ入れるだけですが
「なくてはならない」ものになりそうです。

そんなに多くはないので、
それだけはしっかり大切に暮らしていく、台風の朝。

              たそがれ  すすき
 山は暮て 野は黄昏の 芒かな  蕪村


 君が手も まじるなるべし 花芒  去来

店主

平成29年 10月22日(日)

干柿
有名な長野県の市田柿の新製品でしょうか。
いただきものですが、シーズンには一度だけ
今までの素朴なのを取り寄せます。

写真のような柿すだれは、
この辺りでは見れなくなりました。


十月のはじめの美しい夕やけ。
早くながめたいものです。

台風接近。どうぞくれぐれもそなえ怠りなく。



 吊し柿 日は一輪の ままに落ち  桂信子



 干柿や 影が障子に 留守らしや  江口竹亭

店主



平成29年 10月21日(土)

末の秋・新米
行楽日和がつづく頃とありますが、
雨つづいています。

雨合羽着用で、萩の木々を刈りました。
花時がすぎたころが一番ですので本日。
いつも一つ木、二つ木残して、秋の名残りとします。

となりの田は稲刈りがおわり、
かぞえきれない程の雀や鳥ががやってきます。
木の枝に体をやすめ、身を守りながら
田に残ったごちそうを食べています。
新米の季節です。



 新米に まだ草の実の 匂ひ哉  蕪村

                     ほこら
 一つまみ 新米あげし 祠かな  一茶

店主

平成29年 10月20日(金)

黄葉
少しのあかみがよろしき、落葉樹。
雨がつづく毎日。
照葉恋しき十月です。


大山町のブナの木の黄葉は今までのNo.1。
大山を前に右に左に、そして後にみながら快適でした。

道路は落葉が風に流されサワサワと動きます。


「大山の秋」 画は HIRAHA AKIRA とありました。
手づくりの弁当もってでかけたいです、もう一度。



 黄葉して 真直ぐ立てり 牧の木は  町垣鳴海

 

 穴ぼとけ 照葉あかりに 拝みけり  渡部風籟

店主



平成29年 10月19日(木)

依代(よりしろ)

二週連続姫路へ。ご苦労様です。
「リアルのゆくえ」じっくり楽しめました。

明治初期から現代の写実を、高橋由一、岸田劉生と
40名以上の作品が並び、思わず見入ります。


インフォメーションビデオまでゆっくり、一時間余り。

画家 本田健の「写実とは依代」である。
知らない言葉で、
「依代」とは神がその意志を伝えるためよりつく物。
花や木、動物、さらに山車、門松・・・・。

「写真のように美しい」と、よく言いますが
そのちがいがなんとなくわかったような気持ちです。
高橋由一の「鮭」、教科書にもありました。


 もの影の ごとくに鮭の さかのぼる  阿部慧月




お城は正面しかり。
横と後からもおすすめ。

人もまばらで、特に後はまっすぐな並木道から
大木の間に見えるお城は神々しいです。

店主





平成29年 10月18日(水)

甘藷(さつまいも)と芋(いも)
アメニモマケズ朝の草刈り、草も伸(のび)が止まりました。

自転車にレインコートに傘の少女から「おはようございます」。
人より先の朝のあいさつがうれしく、
そく返して「気をつけて」、そして「はい」。

焼いもはあまり食べませんが、うす味の里芋はおいしいですね。
さつまいもは関西が主で薩摩薯(さつまいも)が有名ですが、
渡来品で、芋といえば里芋だったようです。

東北の赤いリンゴも黄色が増えてきて、
品種改良が進んでいます。
より良いものを、より喜んでもらえる事を、
これがなくなれば、全ての成長がとまりそうです。


手づくりの「スタジオ看板」つくります。
お客様がより親しみやすく入りやすいように
そんな願いをこめて。



 ほっこりと はぜてめでたし ふかし藷  富安風生


卓上の「柘榴」が紅実(?)しているようにみえる少し寒い朝です。

店主



平成29年 10月17日(火)

秋時雨(あきしぐれ)
けさもしぐれています。
心に渇ということで、元気よく。

東洋学者 安岡正篤の「六中観」

  意中人有

忙中閑有

腹中書有

苦中楽有

死中活有
 
   〆は壺中天有

心の中に大きな宇宙があると解釈しています。

心の中に秋晴れを観て、仕事はじまります。



 秋しぐれ いつもの親子 すゞめかな  久保田万太郎

 

店主


平成29年 10月16日(月)

秋黴雨(あきついり)
しとしとと数日の雨模様です。
春雨と同じように秋雨よりは
「秋黴雨」のほうがしみじみと響きます。

雨にぬれた草木もそれなりにしっとりと美しく
ほっと一息の朝でした。


石榴とすすきを入れてみましが
これは難しく絵になりません。

この実は野鳥も好まないようで
皮の厚さと酸っぱい種のせいかもしれません。

雨には雨の暮らし方で、本日もお元気で。



 秋黴雨 まろべば机の うら寒し  草村素子

 

店主



平成29年 10月15日(日)

菩提子(ぼだいし)
菩提樹の実。
加古川の鶴林寺の本堂の左に。
右には沙羅双樹が並んでいます。

残念ながら実は写っていませんが、
乾燥させて念珠をつくります。
釈迦が正覚したと伝わる菩提樹とは別種とのこと。


横には国宝の太子堂。
静かで広い境内です。


朝は冷えこみが増して、今日はもうカーディガン着用。
庭の葉の色もどんどん変わっていきます。
まるで自然が描く大きな風景画のようにみとれています。


くれな
 菩提子を 紅ヰの糸に つなぎけり  松瀬青々

 

店主



平成29年 10月14日(土)

刈田・刈干
すっきりと言うより、少し淋しい眺め。
もうすぐ渡り鳥の季節です。
北の国から日本へ、そしてさらに南の国。

 いまこそわたれ わたり鳥 は「銀河鉄道の夜」



 夕べには 既に刈田の 道かへる  村上桃林子


晴れ間に稲干し、稲扱き(いねこき)の
ぬくもりのある風景には出会えなくなりました。


寒いくらいの晩秋の朝です。
土・日は町内の祭り。
雨模様ですが、元気に収穫を祝ってほしいものです。



  掛稲や 洗ひ上げたる 鍬の数  白雄


稲扱くや 夕暮明り あるかぎり  池内たけし

店主



平成29年 10月13日(金)

山椒と銀杏
実はありませんが苗木と
木はありませんがはじけると秋の美味のいちょうの実。
和歌山の里山に2つ目の居を構えて数年、
友人Kご夫妻のおみやげです。

昨年いただいた「ぶどう山椒」は
香りと味が山椒のイメージを一新しました。
一つ残さずかみしめ、うまかったこと。

この地は全国の70%を占め、
今、香辛料として世界的に注目されています。


 山椒の 実をつみ指に 風が吹く  松木利次




茶碗蒸しにあるのも好きです。神様は出雲へと

  ぎんなんも 落るや神の 旅支度  桃隣


氏は名表具師で、無理にお願いして
分けていただいた受賞作の一品。
藤村の詩とぴったりの表具が絶妙の素朴さで
30年以上いつもそばにあります。

 やさしく白き手をのべて 林檎を我に与えしは

  うす紅いの秋の実に 人恋初めしはじめなり・・・

3000m級の山登りをするご夫婦を
いつもリスペクトしています。

店主



平成29年 10月12日(木)

深秋
秋たけなわ、久しぶりに姫路市立美術館へ。
道中、稲刈があちこちではじまりました。

なんと前日が祝日なので休館。
どうか神社仏閣のように年中無休でお願いします。

遠くからの姫路城は秋の高い空に美しく
白い壁の色も少し落ちついたように感じ、
二人で広い敷地内をテクテク。

常に30m先を汗もかかず、
私は汗だくでゆっくり歩きます。
どちらか休館に気づいてもと思いますが
こんなところはたいへんよく似ているのです。


上村松園「深き秋」(工芸掛軸)
目が良いですね。

あまりにも有名な


秋深き 隣は何を する人ぞ  
芭蕉



  深秋や 身にふるゝもの 皆いのち  原コウ子

店主



平成29年 10月11日(水)

団栗・通草
どんぐりの実とあけびです。
通草はまだ縦に開いていませんが、
うすい白の果肉は甘く、山中でよく食べました。

野いちご、イタドリ、つくし、きのこ・・・・
幼年の頃ほとんど食べつくしましたが
どれもおいしかったとういう記憶はありませんね。
おやつのなかった超昔のお話です。


鳥飛んで そこに通草の ありにけり  
虚子



団栗の実は独楽づくりや、団栗まなこ、
団栗の背くらべのたとえや童謡にも。
暮らしの身近にありました。

 団栗の 寝ん寝んころり ころりかな  一茶


小部屋の卓上は、ここ数日秋のオンパレードです。

店主

平成29年 10月10日(火)

秋祭
一日目は雨、本宮は秋晴れの一日。
なぜかどちらか雨がふります。

夏祭は「みそぎ」や「はらい」の行事。
秋は収穫に感謝し、今まで田を守ってくれた神様が
山へかえるのを送る祭りからはじまりました。
祭りの後に残る少しの淋しさは
秋のなせるわざなのかもしれません。

スタッフからのいつものなつかしい家庭の味「まきずし」
とどきました。おいしくいただき、ありがとう。

今週の土日は岩壺神社で。
どこにいたのかと思うほど、この日は、
少年少女、成年男女が集いにぎやかです。


神さまの 名のむつかしき 秋祭  
米澤吾亦紅

 かたつむり 木にねむりをる 秋祭  宇佐美魚目

店主



平成29年 10月9日(月)体育の日

山茶花(さざんか)

服部擔風(たんぷう) 書 「花」。
八十九才、力強いですね。


花の少ない季節に、晩秋からながく咲きつづけてくれます。
木だけではなく、地面も花さじきのようになります。

椿に似ていますが、葉も花も小さく
もうすぐの「つぼみ」が木々にあふれています。

朝露の地面をひとまわりして、今日もお仕事。
朝と昼の温度差が大きく、昨日よりベスト着用。

女性は特に着るもの選びに迷いそうな朝です。
本日もどうぞかろやかに。


山茶花の 長き盛りの はじまりぬ  
富安風生

店主



平成29年 10月8日(日)

沢桔梗(さわぎきょう)
同じキキョウ科の多年草ですが、
庭でまだがんばっている花とはやや異。
英国御用達のミルクピッチャーに入れました。

唇形の鮮やかな紫が高山植物のようです。
湿気を好むそうで、たぶん、はるか尾瀬の沼、
水のほとりに夢みて咲いているのでしょう。


ブログのおかげでの花友(男・女)から
秘密のところに咲く野花が時々とどきます。
うれしいですね。


湿り好き 夕べまた水 沢桔梗  
及川貞

 

 沢桔梗 我影の折れて 伸びてゐる  高橋蒼々子

店主



平成29年 10月7日(土)

蟋蟀
こおろぎと読まないとです。
万葉の時代には、秋鳴く虫の総称であったそうで
初秋からリーリーリーと明け方に多く鳴きます。

晩秋となり、動きが少しにぶく
ガラケイにおさまりました。


 こほろぎや 暁近き 声の張り  
内田百閒



石榴も熟し一杯の種が顔出し。
甘酸っぱい記憶があります。

朝は肌寒いくらいになってきました。
もうすぐ重ね着にベストが登場します。

店主



平成29年 10月6日(金)

名月
月みちみちて十五夜、今日は満月。
秋の月は地上の冷えこみのせいか、
あかあかとあたたかく見え、特に日暮れすぐが見事です。


しみじみと 立ちて見にけり けふの月  
鬼貫



温厚なご住職厳選の地蔵院禅語おみくじを一つ。


 無一物中 無尽蔵
むいちもつちゅう むじんぞう

意は、すっからかんのところにはどのようなものでも
収納することができる、執着を捨て去れば、花でも月でも
すべてが現れるということ。

禅語は難しそうですが、ゆっくりとあじわうとほっとします。

大きく深呼吸して、息をはいて
心の中をからっぽにして、今日をはじめます。

店主



平成29年 10月5日(木)

竹の春

竹は初夏の筍の生える頃、落葉。
秋に鮮やかに繁茂します。

紅葉する木々のなかでの淡いみどり一色で
やさしく風にそよいでいます。
「竹は八月をもって春となす」とも。



竹の寺で有名な洛西の地蔵院へ。
孟宗林が空にまっすぐ、
好きな枝ぶりのもみじと相性も良く、楽しめました。

一休誕生の地でもあり、
住宅街の細い道がつづく中に急にあらわれます。
ぜひ一度おでかけください。



京と言へば 嵯峨とおもほゆ 竹の春  
角田竹冷



本尊 地蔵菩薩像の絵ハガキに「瑞氣集門」 と。

 「めでたいことがおこる兆しの氣が、

玄関先に集まっている」
の意。

そんな氣を感じて信じて暮らしましょう、ご一緒に。

店主





平成29年 10月4日(水)

露(つゆ)
朝露が露時雨(つゆしぐれ)に、
そして露寒(つゆざむ)と深まりゆく秋。


落ちかゝる 葉先の露の 大きさよ  
星野立子


        ぶっちょうづら
 露時雨 仏頂面へ かゝりけり  一茶


もうすぐ日毎寒さがつのってきます。お変わりなくお元気で。
(まるで演歌みたいです)


古く小さな板絵(サムホール版)の婦人像。
作者は伊藤継郎、大阪の人。
気に入っています。

小さな絵を好んで選ぶのは、かけやすく
程々の存在でいてくれるからかも知れません。
誰か大切な人に似ているようです。


二週連続土・日は祭りとなります。どうぞ晴れますように。

店主



平成29年 10月3日(火)

椿の実・月代(つきしろ)
さらに色が深くなり、濃く熟して割れ、
種がおちて、しぼり、 椿油となり、
産地は赤い椿の実がうれる伊豆大島が有名ですね。

庭の木にたくさんの実がなり、
種をおとしてまた生れていきます。


  ひる 
  午の雨椿の実などぬれにけり  
松瀬青々


夕暮れ前の空、西に太陽、
そして東に妙に色っぽい上弦の月。
ガラケイではさすがに月は遠く、うまく写りません。

まさしく 上り月が今ならではの美しさで満ちていきます。


 月代やほのかに酔ひて袖振りて  小坂順子

店主



平成29年 10月2日(月)

運動会
お世話になる歯科医院前の小学校。
遠くに軽やかな行進曲が流れ、
耳のそばでは高い金属音が響き、いよいよ歯の工事も
ファイナルステージです。先生に感謝。

仕事がらお店にはたくさんの鏡があります。
スタッフの一人はいつも正座してお昼の歯みがき。
彼女の歯はずっときれいなことでしょう。


  運動会の少年ヨードチンキ塗る  加藤かけい


たしかヨードチンキ=赤チンと呼んでいて
ひざがしらにいつも赤い色があった気がします。
外をかけまわって毎日をすごしたあの頃がなつかしく
学校の前にしばらく立って、ハイ パチリ。
本日も晴天の朝です。

店主

平成29年 10月1日(日)

十月
豊かな実りの季節、山や海の幸にも恵まれます。
長月、稲刈り月、菊月、梢の秋です。


  十月の 日影をあびて 酒造り  飯田蛇笏


朝寒いので、日なたぼっこのバッタ。
咲き時待ちの山茶花。

まるで季節のとびらがあるように、
花や虫がその季節の色と形で登場して、
どこかへ去って、その跡を残さない。

そんな今まであたりまえと思っていたことが
奇跡のように感じ入る十月の朝です。

爽秋の毎日を元気で暮らしたいですね。


                      いづも
 菊月の 庭に干しある 出雲和紙  川口文絵

店主



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