
ご挨拶
皆様こんにちは!いつもHPをご覧戴きありがとうございます。
たけなかは、昭和33年9月20日、兵庫県は三木市で8坪の店からスタートしました。
本年53年目の創業記念日を迎えました。
きもの専門店としてスタートし、今では日本の文化と歳時記を大切にした、お客様に便利と喜んでいただける店作りを皆で目指しています。
....と、堅苦しい挨拶はこれくらいにして、
ここでは私の好きな物や、皆様にお勧めしたいことなどを
気軽につぶやいていきます。
皆様お楽しみに!
余寒
2012.2.12
立春を迎えても、寒のもどりというより続きの毎日ですね。
春のあたたかさは一進一退しながらやって来そうです。
春風恋しき2月です。
本日も皆様お元気で。
水に落ちし椿の氷る余寒かな
几董

紅白梅 加藤紫音
126,000円→10万円
節分・福豆
2012.2.3
季節の移り変わる時の意味で、今年は2月3日までが冬です。
雪も節分までであってほしいです。
雪の地の皆様くれぐれも御身を大切に。
福は内 鬼は外 と子供の頃連呼しました。今はさぞかし。
恐るべき年の数かな鬼の豆※船田清子 です。

「日本大歳時記」 より
福豆のこぼるる帯を解きにけり
竹内万紗子
立春大吉
2012.1.31.
大寒の名のとおり、寒い毎日が続きます。
おかわりございませんか。
今年は2月4日が立春。春浅い毎日を学生の皆さんは受験一色の日々。
どうぞ皆様に桜咲きますように。
禅宗(おもに曹洞宗)では、この日立春大吉と書いた符札を貼ります。
昔から大事な節目としてとらえられていたようです。

「風に吹かれて 山頭火」 より
春立ちてまだ九日の野山かな
芭蕉
立春大吉雪国に雪ふりしきり
長谷川櫂
大寒・寒の内
2012.1.21.
今日から15日間が大寒です。
1月6日(小寒)から寒明(立春2月4日)の前日)までの約30日間が寒の内。
1年中で一番寒い日が続きます。
どうぞお体を大切に。
たけなかでは年々振袖のお客様が早く来られます。
再来年の成人式の方も1月から。
いつお越しいただいても、きもの専門店ならではの振袖が充実しています。
全品買取り。それがたけなかの「こだわり」です。
スタジオが広い。それがたけなかの「小さな自慢」です。
今日は1歳記念、明日はお宮参りとブライダル。
撮影のある日は特に心が和みます。

大寒の大々とした月よかな
一茶
火の気なき家つんとして冬椿
一茶
牛首紬
2012.1.10.
牛首紬のふる里は、冬は3mを超える雪の山深い集落「白山市白峰」です。
珍しい名前ですが約1000年前、修験行者の泰澄大師が白山を開き、守護神として「牛頭天王(ごずてんのう)」を祀り、その「牛頭」が語源となって牛首村ができ、源氏の落人の妻が機織りの技に優れ、村人に伝えたのが始まりといわれています。
1975年、手取川ダムの建設により旧牛首村はダムの底に沈みましたが、その技術は受け継がれ、1979年に石川県指定無形文化財となりました。
私の好きな着物のひとつです。

裾模様 花嫁衣装(牛首紬) 江戸時代後期
「牛首紬ものがたり」16日(月)まで開催しております。
当地はここ3日ほどは「冬晴」がつづいています。
穏やかな新年が始まりました。
一月の川一月の谷の中
飯田龍太
成人の日
2012.1.9.

当地では加西市が7日(土)、三木市が8日(日)、小野市・神戸市9日(月)に
成人式が行われました。
1949年に1月15日が成人の日と定められ、2000年から1月の第2月曜日となりました。
今年も早朝からたくさんの門出の着付をさせていただきました。
毎年心より感謝しています。
新成人の皆様の飛翔をお祈りいたします。
成人の日の大鯛は虹の如し
水原秋櫻子
去年今年
2012.1.2.

あなた様はじめ皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
お客様に喜んでいただける店づくりを目指して日々精進。
本年もよろしくお願い致します。
昨年は「30分間砂時計」を買いました。
お便りを書きつづけられるよう願いをこめて
今年は「ペリカンの万年筆」を卓上に新年を迎えました。
とても気に入っています。
吹く風のゆるみ心やこぞことし
峰秀
去年今年ひとつの山の闇を越え
岩谷滴水
去年今年貫く棒の如きもの
虚子
行く年
2011.12.28

振り返りつつ年歩みます。
一年間ページを開いてお付き合いいただいた事、感謝しております。
ありがとうございました。
どうぞ平穏なお年越しを。そして来る年が良い一年でありますよう、心よりお祈り致しております。
しぐれて人が海を見てゐる
枝をさしのべてゐる冬木
月かげのまんなかをもどる
誰か来さうな雪がちらほら
雪ふれば雪を観てゐる私です
ここにかうしてわたしをおいてゐる冬夜
『風に吹かれて 山頭火』
池田遙邨
ゆく年の 火のいきいきと 子を照らす
飯田龍太
冬至・湯豆腐
2011.12.18

立冬より45日後の22日。太陽は北半球から最も遠ざかり、
昼間の時間が一番短くなります。
この日を境にまた日が長くなってくるので、「一陽来復」ともいうようです。
寒さはこれからです。
「冬至冬なか冬はじめ」
どうぞお体を大切に。
行く水の ゆくにまかせて 冬至かな
鳳朗
鍋も最近は、寄せ鍋、ちり鍋、牡丹鍋、そしてホルモン、キムチ鍋までいろいろありますが、昆布一枚を敷いていただく湯豆腐が最高だと思いますが、皆様はいかがですか。
だんだん好みが濃い味になっているようで、日本のあっさりした薄味をもう一度見直したいですね。
湯豆腐や 雪になりつつ 宵の雨
松根東洋城
千両と万両
2011.12.1


どちらも冬に紅熟して歳末・年始に無くてはならない花材ですね。
よく似ていますが、
千両は葉の上に実を付け、
万両は(『万両』ともなると盗まれるといけないので、)葉の下に隠すように赤い実を付けます。
そんな見分け方を聞いた事があります。
お庭にあるのはどちらですか。
師走となり今日は木枯しが吹いています。
どうぞ本日も皆様お元気で。
千両の 実をこぼしたる 青畳
今井つる女
万両は 兎の眼もち 赤きかな
千代女
万両の 紅をかざりて のぼり窯
柴田白葉女
水鳥・鴛鴦
2011.11.25
鴨、雁、白鳥、冬つばめ、そして鴛鴦。
秋渡ってきて春に去る鳥たちを池や川、湖に見かけます。
浮寝鳥ともいうようです。
鴛鴦は「鴛鴦夫婦」の言葉通り、つねにつがいで行動し、夫婦仲の良い鳥として知られ、
着物や帯にも良く登場します。
朝、車のフロントガラスが凍る季節となりました。
どうぞ風邪などひかれませんように。
こがらしや 日に日に鴛鴦の うつくしき
士朗
静かさや をしの来て居る 山の池
正岡子規
初時雨
2011.11.19

今日は当地は雨模様です。
昼を過ぎて少し細い雨になってきました。
お宮参りのお客様は雨にも負けず、
お母様とお嬢ちゃんもお着物でお参りされました。
「福が振り込む」
「雨降って地かたまる」
の言葉があるように、結婚式や節目の時の雨は縁起が良いといわれています。
お子様の健やかな成長をお祈りいたします。
明日は第一回神戸マラソン。
約25,000人の参加だそうです。
どうぞ晴れますように。
初しぐれ 猿も小蓑を ほしげ也
芭蕉
初時雨 これより心 定まりぬ
高浜虚子
野菊・野路菊・七五三
2011.11.15

深まる秋の山や野を可憐な花で彩ってくれています。
野生の菊ならではの美しさがありますね。
私の住む兵庫県の県花は野路菊です。
本日も小春日和。
定休日ですが七五三撮影のご予約をいただき、営業です。
ありがたい事です。
足元に 日のおちかかる 野菊かな
一茶
数え年で三歳と五歳の男の子、三歳と七歳の女の子を祝います。
昔は必ずしも七・五・三の歳には限りませんでしたが、
奇数を陽とする中国の思想の影響でしょうか。
長寿にちなんで千歳飴です。
七五三の 飴も袂も ひきずりぬ
原田種芽
振袖の 丈より長し 千歳飴
石塚友二
立冬を迎えて
2011.11.9

今年は11月8日が立冬。
この日から立春(来年は2月4日)の前日までが冬です。
冬に入ったといっても、今日は晩秋の続きで小春日和の穏やかな日となりました。
皆様この冬もお元気で。
春は東風(こち)、夏は薫風(くんぷう)、秋は秋風、そして冬は凩(木枯し)。
この冬は大きな凩が吹きませんように。
木の葉を落とすくらいの凩であってほしいです。
庭には山茶花が咲き始めました。
山茶花の 長き盛りの はじまりぬ
富安風生
木枯や 竹にかくれて しづまりぬ
芭蕉
凩や 海に夕日を 吹き落す
夏目漱石
柿と木守り
2011.10.30

柿は日本を代表する果物。その品種は800以上。
私は少し固めが好きですが、皆様はいかがですか。
昔はすべて渋柿だったそうで、渋を抜いての干し柿も甘く美味です。
たわわに実って赤く熟した柿は晩秋に彩りを添え、葉が落ち尽くした後に枝先にぽつんと1つか2つの実が残されています。
これを「木守り」といい、
小鳥たちへのおすそ分けとして残し、来年も沢山の実をつけてくれるようにとの願いをこめた日本の風習です。ほのぼのとする風景ですね。
この冬「木守柿」を見つけてみませんか?
柿といえば
柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺
正岡子規
※実際は東大寺で詠まれたという説もあります。
富士見ゆる 村の寧(やす)しや 木守柿
角川 源義
秋の暮
2011.10.27

秋は夕暮れが素敵だ。
夕日が赤々と射して、今にも山の向こうに沈もうというころ
カラスがねぐらへ帰ろうと、三つ四つ二つと思い思いに急ぐさまは、
しみじみと心にしみる。
雁などが列を連ねて渡っていくのが遠くに小さく見えるのは趣があるし、
日が暮れて、風の音、虫の音など、もう言葉に尽くせない
と、枕草子にあります。
秋を惜しむ頃となりました。
季節や花を『惜しむ心』も日本人ならではでしょうか。
「私も惜しまれる人になろう」
そう気負わずに暮らしていきたい。
秋の朝です。
本日もお元気で。
枯枝に 鳥のとまりたるや 秋の暮
此の道や 行く人なしに 秋の暮
芭蕉
稲刈・案山子
2011.10.23

『かかし』 剛一 画
家の隣の田が稲刈りとなりました。
果物、穀物も実りを迎え、晩秋の趣です。
子供の頃はへのへのもへ字の案山子をよく見かけました。
今では思い出の中にあるなつかしい風景の1つです。
今日は当地は雨模様。
秋祭りも終わり、町はすこし淋しげな静けさに包まれています。
案山子にも うしろむかれし 栖(すみか)かな
一茶
稲刈れば 小草に秋の 日のあたる
蕪村
鳥渡る
2011.10.20
赤帽の信号手がまた青い旗をふって叫んでいたのです。
「いまこそわたれ わたり鳥。いまこそわたれ わたり鳥。」
その声もはっきり聞こえました。
それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。
『銀河鉄道の夜』 -ジョバンニの切符より
秋は渡り鳥の季節です。
北の国から渡ってくる鳥、南方に帰る鳥。
日本の秋の空を、幾千万の鳥たちが一途にとんでいます。
しっかりと生きていくために。
あまり考えすぎずに渡り鳥のようにただ一途に...。
そんな事を思う今日この頃です。
木曾川の 今こそ光れ 渡り鳥
高浜虚子
人はみな 旅せむ心 鳥渡る
石田波郷
虫の音
2011.10.5
皆様お変わりございませんか。
中秋の名月以来、厳しい残暑と台風そして大雨が続き、日本各地で被害も多く、
ペンが進みませんでした。
その間に空は秋の雲となり、朝夕めっきり涼しくなりました。
穏やかで実りの秋となりますように。
虫の音に誘われて秋が深まり、庭の萩もまだ元気に咲いています。
金木犀もかわいい花とやさしい香りで、朝見送ってくれます。

其の中に 金鈴をふる 虫一つ
高浜虚子
※「金鈴をふる」...かすかに鳴く虫の声
木犀の香にあけたての 障子かな
高浜虚子
中秋の名月
2011.9.7
旧暦8月15夜の月、中秋の満月。
今年2011年は、9月12日だそうです。
おひさまよりもお月さま。
昔から日本人が大切にしてきたこの日のお月見。
月々に 月みる月は多けれど 月みる月は この月の月
詠み人知らず
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや
あかあかや月
明恵上人
名月や 君かねてより 寝ぬ病
太祗
「寝ぬ病」とは今で言う不眠症でしょうか。
現代日本人の5人に1人は不眠症で、
お医者さんに相談する人はその8%だそうです。
皆様はよく寝られますか?
私はすぐ寝ますが、よく目が覚めます。
名月や 北国日和 定めなき
芭蕉
「おくのほそ道より」
大雨と台風
2011.9.4

大雨と台風一過。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
地震、豪雨、猛暑と今年の日本は災害に見舞われ続けています。
この秋こそは平穏でありますように。
露草
2011.9.2

久しぶりの日記です。
おかわりございませんか。
庭に夏からず〜と咲き続けていて、
子供の頃から蛤形の小さな花と名前が好きでした。
生まれてすぐ亡くなった妹の墓(昔、当地は土葬でした)にいつも咲いていました。
鮮やかな青花は古くから染織にも使われています。
台風接近中です。
大雨になりませんように。
中秋の名月は12日。
きれいに満月が見えると良いですね。
この夏も 幼く逝きし妹の
小さき墓に 露草咲きぬ
竹中剛一
※手法もわからず、中学時代に祖母とつくった句です。
露草の 露千万の 瞳かな
富安風生
梨
2011.8.20

あまりにも厳しい残暑で、
歳時記とは合わない日が続いていましたが、
今朝は少し処暑の趣があります。
『処暑』は暑さが和らいでくる日といわれています。
ということはもうすぐ秋...
秋といえば果物でしょうか、
私はあっさりとみずみずしい日本の梨が好きです。
皆様はいかがですか。
梨むくや 甘き雫の 刃を垂るる
正岡子規
桔梗、秋の名草
2011.8.13


桔梗
長崎越葉 作
サイズ : 尺八横
¥179,550→¥138,000
以前もご紹介したように、
万葉の時代は朝顔でしたが、今は桔梗を秋の七草に数えています。
秋の七草
女郎花、尾花(すすき)、撫子、藤袴、葛、萩、そして桔梗。
子の摘める 秋七草の 茎短か
星野立子
天の川.七夕
2011.8.12
織り姫と彦星が天の川を渡って年に一度出会う、七夕伝説。
星をみる心のゆとりを持ちたいと思えども、今日の暑さかなです。
うつくしや 障子の穴の 天の川
一茶
天上の 恋をうらやみ 星祭
高橋淡路女
ふと森山良子の唄が浮かびました。
これからは、お店の商品の中でも、特に好きな逸品をご紹介して参りますので、
販売のコーナーも是非ご覧ください。
瓢箪
2011.8.11

お客様にいただいた瓢箪。
細かい字で般若心経が書かれています。
もうすぐ90歳になられる元校長先生が、苗からつくられ、字も書かれたそうです!
3年程前、
80代の奥様と元気に車を運転して、
明るく『記念写真を撮ってください。』と、おこしになられました。
きっと今でもお元気で仲良くされていることでしょう。
ちなみに私がいただいたのは1034個目!!でした。
お客様に元気をもらったり、教えられる事の多い私です。
ちなみに『瓢箪』についてですが、
青瓢(あおふくべ)の中の果肉をとり、乾燥させると瓢箪になります。
青瓢は、百生り 千生りという名があるほど、多量の実をつけます。
無病 (六瓢) とかけて掛け軸にもよく登場します。
残暑お見舞い申し上げます
2011.8.8

『夏バテ防止には睡眠と栄養』とか。
どちらも摂り過ぎに注意され、
立秋とは名のみの日々をくれぐれもご自愛の上、
御体を大切に。
お客様によく野菜や果物をいただきます。
ピーマン・トマト・キュウリ・ゴーヤ・すいか・うり...。手作りなのでとてもおいしいです。
いつも感謝して、いただいています。
今日は振袖の記念撮影のお客様が2組。
スタジオに笑顔の花が咲きます。
立秋。今朝の秋。
2011.8.7
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
藤原敏行
大暑の後の15日目、立秋。
夜の秋からいよいよ朝に秋宿ります。
暑さももう少しと思いたいところですが、
『暑さ寒さも彼岸まで』なのでしょうか。
立秋の 紺落ち付くや 伊予絣
夏目漱石

今朝の秋 掌になじませて 化粧水
小寺敬子
スタジオでは、朝からお姉ちゃんも一緒にお宮参りの記念撮影。
おめでとうございます!
擬宝珠の花
2011.8.6

お客様にいただいた、小さな鉢に水をやり続けていたら
こんな可憐な花が咲きました。
ちょっと感激です。
ギボウシ(擬宝珠)はユリ科の多年草。
葉の間から花茎が伸びていく様が毎日楽しめました。
つぼみが橋の欄干の擬宝珠に似ているのでこの名前があるそうです。

旅ゆけば 我招くかに 擬宝珠咲く
角川源義
滝壺や さやげる花の 皆擬宝珠
目迫秩父
原爆忌
2011.8.5
昭和20年8月6日に広島、9日に長崎に投下され、
30万人もの人命が奪われました。
東北のことを思うと
今年は私たち日本人にとって今までと違う祈念の日となります。
多くを語る術はありませんが、安心で平和な日がくることを祈ります。
そして15日は終戦記念日のお盆。
8月は日本人にとって先祖や大切な人をしのび、
生きていることに心静かに感謝する月なのかも知れません。

忍草 いづれの岩を はなれ来し
高桑闌更
朝雲の たかき静けさ 原爆忌
下村ひろし
向日葵が 花頭捧ぐる 原爆忌
榎本冬一郎
朝顔に
2011.8.4

露光る8月です。
万葉の時代の朝顔は、桔梗でした。
その後、木槿(むくげ)が輸入され、その美しさ故に朝顔となり、
平安時代に薬用植物、牽牛子(けにごし)が中国から渡来。
それが一段と美しかったために、今の朝顔になったとのこと。
それぞれの花、特に桔梗には失礼な話ではありますね。
朝顔に 釣瓶とられて もらい水
加賀千代女
うちの庭には今、桔梗がきりりとすがすがしく咲いています。
きりきりと しゃんとしてさく 桔梗かな
一茶
朝顔も桔梗も初秋の季語です。
西日と夜の秋
2011.8.1

どちらも晩夏の季語となっています。
それだけ夏の西日は強烈な暑さと光があるからでしょうか。
今年の立秋は8月8日です。
まだまだ暦の上での秋ですが、
夜の涼感と虫の音に秋を感じとる
私たち日本人の繊細な心を大事にしたいですね。
涼しさの 肌に手を置き 夜の秋
カーテンの綾 美しき 西日かな
高浜虚子
蚊帳
2011.7.28

私の中学生くらいまでは、蚊帳が生活の中にありました。
蚊が入らないよう、団扇であおいで入りました。
何度も出入りすると叱られました。
冷房も無い時代でしたが、今よりもよく眠れたように思います。
これは歳のせいでしょうか。
大暑が過ぎ、朝夕にほんの少し秋の気配。
もうすぐ空に秋の雲。
本日もお元気で。
蚊帳の中まで まんまるい 月昇る
池田 遥邨
『風に吹かれて 山頭火』より
蝉
2011.7.25

蝉時雨とまではいきませんが、
朝に鳴きはじめましたね。
夏の庭は穴蝉の抜け殻でいっぱいです。
子供の頃は、8月末になって『つくつく法師』が鳴きだすと、
夏休みが終わりなのと、宿題が全く出来ていないのとで、毎日そわそわしていた思い出があります。
皆様はいかがでしたか?
この句、有名ですね。立石寺にて
閑さや 岩にしみいる 蝉の声
芭蕉
以下三回の推敲を経て出来たといわれています。
山寺や 石にしみつく 蝉の声
さびしさの 岩にしみこむ 蝉の声
さびしさや 岩にしみこむ 蝉の声
秋をさきどり
2011.7.22
今年は8月8日が立秋です。
暦の上での秋となります。
お店では、
秋の掛け軸展と、絨毯展を開催中です。


もちろん秋の新作呉服もご覧頂けます。
涼みがてらのご来店、お待ちしています。
夏草と夕焼
2011.7.21

刈っても刈ってもたくましく生えてくる夏の草。
夕方に時間をみつけて負け戦をしています。
夏草に脱帽の今日この頃です。
そんなとき西の空にみる夕焼けは、
ことのほか美しく、遠くまで輝いて見えます。
『夕涼み』という言葉も無くなりそうな時代ですが、夏の空はとてもきれいです。
かはせみの 巣ありと思ふ 夕焼川
松村蒼石
あまりにも有名な 平泉高館での作。
夏草や 兵どもが ゆめの跡
芭蕉
大暑。合歓(ねむ)の花。
2011.7.20

二十四気のひとつで、小暑の後の15日目。
今年は23日です。
この15日間が夏の絶頂期。あわせて当地は昨日から台風接近中です。
兎も 片耳垂るる 大暑かな
芥川龍之介
山の所々に合歓を見かけます。
葉は大きな陰をつくっていますが、
花は刷毛のように繊細ですね。
合歓咲いて 山路けはしく なりにけり
大橋越央子
撫子
2011.7.18

秋の七草の一つですが、晩夏のうちから
淡紅色の花が咲き続けます。
大和撫子、浜撫子、雲井撫子、姫撫子...
咲く場所、色によっていろいろな名前があります。
ナデシコ・ジャパンは予選から咲き続け、
ついにno.1。うれしいですね。
元気をもらいました。
今日は久しぶりの雨模様。
庭の植木も喜んでいることでしょう。
酔うて寝む なでしこ咲ける 石の上
芭蕉
撫子や そのかしこきに 美しき
広瀬惟然
なでしこや 人をたのまぬ 世すごしに
中村汀女
浴衣
2011.7.17
『浴衣』の字から、『ゆかた』は思い浮かびませんが
入浴の後など素肌に着た湯帷子(ゆかたびら)の略語です。
浴衣姿の美しさを描いた絵としては、
黒田清輝の『湖畔』が有名ですね。

"浴衣に下駄"ではなくて、最近はサンダル、靴を履いている方も見受けますが、
やはり下駄が一番浴衣には似合いますね。
浴衣着て あふれる笑みや わが子たち
竹中剛一
我が家の30数年前のなつかしい光景です。






